内容説明
マンガを「研究する」ということ、その困難と可能性を示す30冊。
目次
第1部 マンガ/史(清水勲『漫画の歴史』;呉智英『現代マンガの全体像』 ほか)
第2部 表現/読者(石子順造『マンガ芸術論』;夏目房之介・竹熊健太郎ほか『マンガの読み方』 ほか)
第3部 産業/メディア(竹熊健太郎・相原コージ『サルでも描けるまんが教室』;丸山昭『トキワ荘実録』 ほか)
第4部 ジェンダー/セクシュアリティ(大塚英志『戦後まんがの表現空間』;押山美知子『少女マンガジェンダー表象論』 ほか)
第5部 日本/世界(小野耕世『アジアのマンガ』;小田切博『戦争はいかにマンガを変えるか』 ほか)
著者等紹介
吉村和真[ヨシムラカズマ]
1971年福岡県生まれ。立命館大学大学院文学研究科単位取得退学。専攻は思想史・マンガ研究。現在、京都精華大学マンガ学部教授。同大学国際マンガ研究センター長、日本マンガ学会事務局長などを歴任
ベルント,ジャクリーヌ[ベルント,ジャクリーヌ] [Berndt,Jaqueline]
1963年ベルリン生まれ。ベルリン・フンボルト大学で日本学と美学・芸術学を専攻。美学博士。1991年に来日後、京都精華大学マンガ学部教授、同研究科長、日本マンガ学会理事などを歴任。2017年よりストックホルム大学アジア・中東・トルコ学科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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半木 糺
2
「マンガ」を研究するに際しての様々な文献を集め、紹介している一冊。帯の紹介分に「マンガを「研究する」ということ、その困難と可能性を示す30冊。」とあるように本書の構成自体にも編者の苦心の跡がうかがえる。「マンガ」は市場が巨大になり、海外にも急速に広まっているが、研究や分析はまったく追いついていない。本書は、その落差を埋める際の手がかりとなるものである。2023/03/01
コウみん
1
マンガ研究をいろんな観点で解説した本を紹介する。 小田切先生が書いた「戦争がいかにマンガを変えるか」が言及されたので知った本だが、多くの(私が知っている人も結構多い。)漫画研究家の著者たちの本を解析した内容である。2021/02/18
よっちん
0
研究室2021/04/23
ぞだぐぁ
0
『ブックガイドシリーズ基本の30冊』とあるように漫画研究において読んで欲しい30冊を複数著者が4~10pずつ位で紹介している本。 紹介されている内の何冊かは読んだことがあって、やっぱりこの分野では必読だったのかと思った。2021/04/07