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内容説明
『空からのぞいた桃太郎』という絵本。その黄色の帯には「鬼だから殺してもいい?あなたはどう思いますか?」と書かれていた。調べ学習で読んだ、200冊以上の本。2018年度「図書館を使った調べる学習コンクール」文部科学大臣賞!千葉県袖ケ浦市立奈良輪小学校5年生(当時)の受賞作品!
目次
調べようと思ったきっかけ
第1鬼 桃太郎は盗人なのか
第2鬼 鬼退治に行った理由とは?―「桃太郎」読み比べ
第3鬼 かわっていく桃太郎
第4鬼 鬼はどうして悪者だと思われているのか?―鬼は何者?
第5鬼 現在の鬼像―「泣いた赤鬼」から
第6鬼 まとめと感想
資料編
著者等紹介
倉持よつば[クラモチヨツバ]
2007年4月生まれ。第22回「図書館を使った調べる学習コンクール」調べる学習部門小学生の部(高学年)において「桃太郎は盗人なのか?―『桃太郎』から考える鬼の正体」で文部科学大臣賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
nobby
191
「桃太郎は正義の味方」誰でも昔ばなしで知っている存在。一方で、恐怖の象徴である“鬼”は本当に悪かったのか!?なんて問いかけは聞いたこともある。そこに興味はあっても、僕はあくまでそこまで…同じ疑問に際して、約200冊の文献読み比べ試みた小学5年生よつばちゃんはスゴい!そこから“鬼”とは何なのか、自分なりの結論まで導き出す様は面白い!その探究心を支えた図書館司書や学芸員の方々にも敬意を表するばかり。一緒に取り組んで間違いなく楽しかっただろうけど(笑)何はともあれ、目の前の些細な気付き投げ出さずに調べていこう♬2020/02/02
absinthe
184
驚くべきは小学生による研究だということ。受賞も頷ける。近くの図書館に見つからない時は、遠くの図書館へも出かけるマメさと行動力。研究者になってほしいな。かつて、鬼は悪いことをするという描写は無かった。桃太郎こそ盗人だという研究に衝撃を受けたことが研究開始の動機だったという。様々な読み比べの根気、旅行先での子供らしい笑顔の写真、協力してくれた司書や学芸員への謝意。どれをとってもいいね!2022/05/19
へくとぱすかる
143
テレビで紹介されていたので、ぜひとも読んでみたかった。これはもう、「ザ・調べ学習!」と言うべき。図書館の司書さんに相談して、文献(桃太郎の本)を何十冊もくらべ読みするとか、基本中の基本から押さえて、タイトルに示された仮説を検証していく。文献の次には現地調査。これも小学生の行動範囲を超えているが、研究のために保護者も支援したのでしょう。明らかにされた結論は、大人の研究者もうなずく、民話・民俗研究になっている。桃太郎といえども歴史の流れに左右されるということ。椎名誠さんもおすすめする研究は一読の価値あり。2020/12/09
けんとまん1007
95
一つのきっかけから、疑問に思い、それについて調べる。っと、文章で書くと簡単そうにみえるが、実際、かなり難しいこと。まず、疑問に思うかどうかからだ。ついつい、圧倒的な情報量に、単に流されるだけで、立ち止まることができないほうが多いと思う。さらに、それを調べ続けることの面白さが、ここにある。なるほどなあ~、桃太郎のお話って、そんなに変わって来たんだ。その変わり方は、その時代の意図を感じてしまう。やはり、立ち止まってみることから始めよう。2021/11/10
やも
91
面白い、可愛い!!小学生の倉持よつばちゃんの自由研究をまとめた一冊。内容はタイトルのまま。桃太郎は盗人なのか、鬼は悪いやつだったのか、いつから桃太郎は読まれているのか、、調べれば調べるほどわんさか出てくる疑問に1つ1つ迫っていく。その時その時の素直な感想がたまらなく可愛い😆これだけの事を調べるのは大人でも大変。ペンだこは勲章だね✨【泣いた赤おに】の作者・浜田広介記念館に行ってみたいな👹💕2022/12/11