目次
1 患者の言い分―生存権から健康権へ(二一世紀を健康権の世紀に;ハンセン病裁判は終結したか;国連高齢化世界会議に参加して ほか)
2 人権って何だろう―サッカーからハンセン病まで(社会保障と人権の歴史;ハンセン病と人権―熊本地裁判決を読む;人間の尊厳、人権と健康権 ほか)
3 戦争と人間の尊厳―外から日本を考える(ポーランドにて―戦争責任を考える;デンマーク―障害をもつ人と参政権;韓国、そして上海へ―尹奉吉を知る旅 ほか)
著者等紹介
井上英夫[イノウエヒデオ]
金沢大学地域創造学類教授、大学院人間社会環境研究科科長。1947年、埼玉県秩父市生まれ。1986年に金沢大学に赴任。専門は社会保障法、福祉政策論。日本社会保障法学会代表理事、厚労省ハンセン病問題検討会委員長などを歴任。金沢市障害者施策推進協議会会長、全国老人福祉問題研究会会長、高齢者運動基金理事長。病気、障害などにより「固有のニーズ」をもつ人々の人権保障に重点をおいた仕事をしている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ゆう。
10
著者は生存権を土台にした健康権が保障される社会の必要性を述べています。それは、憲法25条「健康で文化的な最低限度の生活」を具体的に実現することだからです。また、basic human needsという誰にでも保障されるべき人権が大切であり、それはbasic human rightsで普遍的人権です。でもそれだけでは足りず、specific needs(固有のニーズ)を保障する固有の人権も保障されなければならないと述べています。著者が関わった人権裁判など豊富な経験をもとに述べられていて、勉強になります。2014/03/10
たろいも
3
社会に健康の權利が描いてます。basic human needs=basic human rights =權利 プラスhuman dignity を唱えてます。えー、威厳、ではなくこの場合は品位、多分2017/06/17