出版社内容情報
日本の裁判で真実を――中国の「慰安婦」被害者たちと、日本政府による謝罪と補償を求めた闘った弁護士の熱きドキュメント。
内容説明
日本の裁判で明らかにしたい!被害者の勇気に国境を越えて連帯した日中の弁護士、支援者の熱きドキュメント。
目次
1章 中国人「慰安婦」問題とは(はじめに―黄土高原の女性たちを訪ねて;被害者との出会い;裁判を提起する)
2章 加害と被害の真実(被害事実を知ることの困難;最悪の判決から高裁でのたたかいへ;加害兵士の証言と歴史的背景;アジアの被害者と連携して)
3章 裁判というプロセスを経て(裁判官との対話―高裁判決から最高裁へ;裁判という舞台の持つ意味)
4章 どう過去と向き合うか(世界が注目している日本の対応;今、求められていること;結びにかえて)
著者等紹介
大森典子[オオモリノリコ]
1943年生まれ。弁護士。家永教科書訴訟弁護団団員、中国人「慰安婦」訴訟弁護団団長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Takao
6
2008年12月20日発行(初版)。数年前、大森弁護士のお話を聴く機会があった。本書は、被害者の証言集のようなものかと誤解していたが、著者たち弁護団が中国の「奥地」に住む被害者たちやその支援者とともにどのように裁判闘争を闘ったか、様々な苦労が書かれている。被害者の中国人女性たちに決して取り返すことのできない被害を与えたのにもかかわらず、それらの事実を否定し、女性たちに対する人権侵害を直視しない日本政府。巻末には欧米など国際社会がなぜ「慰安婦問題」を重視するのかも書かれており、その理由がよくわかった。2016/12/27
ミネチュ
0
日本軍に慰安婦にされた被害者の謝罪と補償を求める裁判で弁護人を務めた著者が、その実態や裁判の困難さについて書いた本。 被害の実態を読むと鳥肌が立つくらい恐ろしいです。 前線で感覚の麻痺した日本軍/兵士による残虐非道な行い・・・ PTSDに苦しむ被害者・・・ そして謝罪や補償を阻む法律の壁・・・ とにかく恐ろしいの一言。2013/04/21
金吾
0
×この作者は無理でした。2019/11/08