内容説明
もう一度、きちんと振り返っておきたい真実がある。明治以降の日本がおし進めたすべての戦争を検証する。
目次
第1章 「七十年戦争」といま―明治以降の戦争をふりかえって
第2章 維新六年後に最初の出兵―台湾出兵と江華島事件(一八七四年~)
第3章 朝鮮をめぐる対立の激化―日清戦争(一八九四年~)
第4章 外国人民のたたかいに対する干渉戦争―東学農民革命・義兵闘争・義和団の鎮圧
第5章 満州・朝鮮の支配を争った帝国主義戦争―日露戦争(一九〇四年~)
第6章 中国での権益拡大めざし参戦―第一次世界大戦(一九一四年~)
第7章 「戦争は違法」の流れに逆らって―満州事変と中国への全面戦争(一九三一年~)
第8章 宣戦布告なき奇襲攻撃による開戦―アジア・太平洋戦争と戦後の原点(一九四一年~)
第9章 戦争の教訓を生かすのか、それとも逆行か―日本の現在を問う
著者等紹介
吉岡吉典[ヨシオカヨシノリ]
1928年島根県生まれ。元日本共産党参議院議員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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二人娘の父
4
著者は日本共産党機関紙「赤旗」編集局で政治部長などを歴任した後、参議院議員を3期務めた。他方、歴史研究家としてもかなりの仕事を残しており、議員時代、その知見をフル活用し、時の政権に対して論戦を挑む論客であった。残念ながら現在の共産党国会議員に、この手の論客はいなくなってしまった。そもそも政権に歴史認識を問うことさえなくなっている。本書は一次資料もふんだんに紹介され、その確かな研究の歩みの集大成といえる。本書刊行の2年後、09年3月1日、訪問先のソウルにて急死。奇しくも今からちょうど15年前のことである。2024/02/29
tellme0112
4
勉強してこなかったことを恥いるわ。恩師に申し訳ない。何のために大学で勉強してきたのか。無知と惰性との闘いは自分自信との闘いだな。2020/07/31