内容説明
乱世を疾駆した英雄曹操。通説を覆す諸葛孔明像など、三国志の真髄に迫る古典的名著。
目次
序章 棺を蓋えど…
第1章 胡笳の歌
第2章 宦官の遺醜
第3章 兵に常形なし
第4章 銅雀台の宴
終章 疑塚七十二の風景
著者等紹介
中村愿[ナカムラスナオ]
1947年、福岡県京都郡豊津に生まれる。雑誌『中国』などの編集をへて、現在、中国古代文化研究所を主宰(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
蜻蛉切
3
改訂新版ということであるが、初版の出た1986年当時に、もし手に取っていたならば、かなりのインパクトだったことは間違いない。 作者の「曹操愛」溢れる作品ではあるが、かなり話が脱線する部分や、「思い込み」の様な印象を受ける箇所も散見された感が強い。 ワタシとしては、本文187p辺りの蜀への作者の視線が面白く感じたし、ここを膨らまして1冊お願いしたいなぁ・・・と思った次第である。2017/02/11
わーいわーい
1
昔から有無を言わせず曹操が大好きだ。強い人に憧れるから。久しぶりに三国志を読んでみた。曹操の偉人ぶりがほとばしりまた好きになった。「曹操はたんに地理的条件のみでなく、時代の流れ、人びとの心の動きを視野に入れていた。」また、『老子』の死生観及び貴賎は本来一つのものという捉え方も興味深い。「文章を作ることは国を治めるにも等しい大事業」という箇所に違和感というか不協和音を感じる。史実にはどうしても主観が入ってしまう。著者しかり。本当の曹操を知るにはどうすればいいのだという悶々とした気分に陥ってしまった。2018/04/15
katsuo
1
曹操好きにはたまらん本2008/02/05
Kanbukyoukou
0
曹操をかなり英雄視した本。しかしながら、本当に曹操の評価は難しい。 個人的には、本題から逸れるが、諸葛量に関する評価が非常に興味深かった。自分も殆ど同じ考え・見方だったりする訳で。…やっぱり、蜀に国史を扱う官職がいなかったっていいうのは、怪し過ぎるよね。2016/03/08
佑
0
再読2013/05/01