出版社内容情報
旅、家族、生きること
今をもう2度とは味わえない、日常にキラリとあらわれる奇跡
貧乏旅行でみえた、自分が何を好み、何を嫌うか、
失踪した兄との食事の記憶、
想像と違っていたネコ・ライフなど、
なんてことのない日常にキラリとあらわれる幸せの瞬間を見つけたとき、
その瞬間が奇跡なのだと気づく。
装画や挿絵で描く、繊細で幻想的な絵とは一味違うゆるいタッチで
人生のおかしみをすくいあげた、人気絵描き初のコミックエッセイ。
巻末エッセイ 吉本ばなな
MARUU[マルー]
1976年生まれ。イラストレーター。多摩美術大学グラフィックデザイン科を卒業後、いろいろあったのち英国のCamberwell College of Artsにてイラストを学ぶ。『象の草子』(堀江敏幸著)、『鳥たち』(よしもとばなな著)、『変愛小説集・日本作家編』(岸本佐知子編)などの装画をはじめ、書籍、雑誌などで活動している。
1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たまきら
28
ギャラリーエフのお片付けの途中に。…ドロドロの猫の話にただただ悲しくなった。悲しくなった理由は、最後を見つめる人がいなかった猫の気持ちを思ったからだし、同時に悲しい思いをしてしまった作者への同情(&嫌悪)もあったから。自分の夫を猫好きに変えた、たった一晩うちに来て旅立った猫を思った。2022/01/13
めめこ
2
本よみうり堂での高山なおみさんによる紹介文に「自分を根底から否定したことのある人だけが見せてくれる世界」とあり とても心にきたので読みました。緩い日常なのに 生きづらさ 哀しみ その中にある光りに 涙が止まりませんでした。なんか このひとわたしに似ているかも。2017/01/16
まるか
1
今年のベスト10漫画候補。イラストレーターの方が描かれているだけあって世界の描き方が色彩豊かで美しい。それだけではなく速度の違う時の流れを表現するストーリー。双方向の表現に満たされる週末の朝でした。2017/03/05
luadagua
0
マンガなのだけど、マンガとひとくくりにできない不思議な雰囲気を持った本。拾った猫の話と、お兄さんの話がいちばん心に残った。どちらも切なさがあり、祈りも感じられた。また機会があれば、マルーさんの別の本も読んでみたいと思います。2017/06/05
-
- 和書
- フェイスブックの失墜