出版社内容情報
「あたしは二度と彼女の現実を笑わない。」
[私の少年]の高野ひと深最新作!
各メディアで話題騒然! 私たちの生きづらさ×学園SF。
諫早依知(30)は、元同級生・正木蒔人との再会を機に、
学生時代に“救えなかった”友人・繪堂恵波を思い出すようになった。
恵波の現在を知るべく、蒔人に協力を頼んだその日ーー。
依知と蒔人は【依知と同じ顔、同じ名前を持つ少女】に遭遇。
少女の名は諫早壱(14)。血縁関係に心当たりはないが、
彼女も依知の出身校・秀光館学園で生まれ育った「内部生」だと言う。
大混乱のまま別れた後、
壱に間違えられた依知は学園の追っ手に襲われて……!?
ついに語られる依知と恵波の学園時代。
そこにはきっと、あなたが見てきた景色がある。
物語の“本当の”幕が開く第2巻!
特別対談×ヤマシタトモコ氏収録!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ネギっ子gen
40
【あたし達が選ぶべきだったのは、笑顔じゃない。怒りだった】巻末に、ヤマシタトモコとの特別対談が収録。嬉しい! で1巻に、そのヤマシタが【一緒に戦おう。クソみたいな世界でもがく私たちの クソみたいな毎日を知っている「私たち」が この中にいる】という推薦文を寄せてくれたのは、<友人同士であり、作品内でフェミニズムを描く作家同士>だからかぁ~。さて1巻はフェミニズムが前面に出たが、そのラストからこの巻の流れはSFということで、フェミは背景に融けた。狂言回し的キャラと思われるASD傾向の蒔人・母親が登場し――。⇒2022/10/01
陸抗
22
同じ名前、同じ顔をした少女と出会った諫早。学園の内部生だという彼女、諫早のクローンか何か?ただ、学園の先生に決められた人生の道筋を、自分の意志で変えようとするからその辺りは大丈夫な気がする。辛い事を笑い話にする前に、きちんと自分の中で消化しないと、心が壊れてしまう。諫早にまだやり直せる機会が与えられて欲しい。2022/09/20
パンダプー
12
すみません、頭が弱い私にはサッパリわからないのですが。一巻読み返してから読めば良かったのかな。頭良くなりたいです。でも、3巻も読むと思う。2022/08/10
チサエ
12
2巻になってだいぶ話しが展開されたな。SFっぽいのか。なんとなくイシグロ氏の『わたしを離さないで』的な雰囲気あり。またもや続きが気になるー。続刊に期待。2022/08/09
Mc6ρ助
9
1巻末から普通のSFになってしまった気がしてしょうがない。1巻の独特の雰囲気がどうなるのかが気になってしょうがない。スマホの顔認証で同一人物と認識する精度がどの程度か気になってしょうがない。続きはそれほど気になっていないがしょうがない(あれっ!?)。2023/01/16