出版社内容情報
フランス人の妻と2人の息子と暮らす、漫画家・じゃんぽ~る西。
ある日、1歳の次男に絵本の読み聞かせをしていて気づいたこと、それは
「ストーリーを全然気にしてない…!?」
「物語作り」に悩まされてきたプロの漫画家としては衝撃的な発見。
父として、そして漫画家として、
「絵本」が子供を惹きつけるその謎を探るべく、
「絵本考察」の旅に出る――!?
家族の日常を唯一無二の視点で切り込む、
新感覚コミックエッセイ!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
るぴん
21
絵本が大好きなじゃんぽ〜る家の次男・悠吾くん。そんな悠吾くんを見ているうちに、絵本の魅力について考えるようになった西さん。子ども達が小さい頃はよく読み聞かせたけれど、絵本というものについてこんな風に考えたことはなかったなぁ!面白い視点のコミックエッセイだった。2022/08/09
ぐりとぐら
12
絵本についての著者の分析も面白いが、次男の姿をお父さんの優しいまなざしで描いているのが更に良くて、満足。ブルーナなどの名作や、新しい作家さんの作品まで、幅広く読んでいるところも、良かった。アニメの作品選びを変えるお兄ちゃんの素直なところ、フランス人のお母さんのほんわりした反応など、家族がみんな優しくてすてき。2022/12/09
袖崎いたる
3
2人目の子どもができて賑やかになった家族。おもに本好きなユーゴくんに焦点が当てられていて、作者もそれに合わせて絵本作りに挑戦する。2022/07/25
こたつむり
3
絵本好きの次男悠吾くんの影響で絵本の魅力を探るお話!私も絵本大好きだったので、子供時代に絵本を読んでいた感覚を思い出してみました。 長男の七央くんと次男の悠吾くんの性格や好きなものが違ってなんだかほっこり〜2022/06/13
マサコサマ
1
自分の内と外との切り分け方もわからないちいちゃな子供たちの日々は世界との出会いの連続で、自らのうちに積もってゆく混沌としたものに確かな形を与えるために、ひとつひとつ自力で言葉を見つけてゆかねばならない。世界を構成するものには名前があると理解してゆく、輝かしい時代だ。誰しも通過したはずなのに多くの大人が忘れてしたまうのはなぜなのか。もったいない。良い絵本とは、子供がまだ言語化できないものを、子供の言葉で表現しているものなのだなと思う。2021/10/13