出版社内容情報
入れ替わった体で妊娠。
「知らないわたしになる」
小田薪葉菜(19)と木根正吾(40)の体が入れ替わって2年。
読者モデルとして活躍する現・葉菜には?彼氏?ができた。
デザイナーの卵・城田裕策。
男の自分が冷めた気持ちでいる反面、
女の自分は、彼に惹かれていた。
一方、編集部で少しずつ仕事を覚えた現・木根は
?記憶喪失の人?を脱し、
努力家の素直な男として周囲に愛され始めていた。
しかし、もはや誰かと恋をしたい少女の自分はどこにもいない。
2年前の少女は、男は、
また違う生き物になりつつあった。
そんな頃、葉菜は生理がきていないと気づき??!?
ヤマシタ トモコ[ヤマシタトモコ]
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
すみの
16
入れ代わりの性、体と長く付き合わないといけない二人。ひょっとしたらずっとこのまま。最初、この作品で作家さんは何を伝えたかったのだろうと考えたけれどよくわからず…。どんなに外見を変えても、中味の人格や性格によって関わる人や物、暮らしぶりも変わってくる。中味次第だが、こんな状況を否応なしに受け入れざるを得ない二人の運命なのか、因縁なのか、彼らの背中が虚しくもあり、それはそれで上手くやっていくしかないんだな。2017/02/06
まりもん
14
友人に借りて読了。入れ替わった状態を認めてもやっぱりどこかで寂しさがあるんだなと。ただラストが結局どっちをとったのか気になった。2017/12/04
しましまこ
13
怖えー、いい感じに終わった様に見せかけてどういうつもりだよ、最後まで怖かったよ~。2016/12/25
ako
10
最終巻。最初は中年男性から女の子になった正吾の方が楽しそうだった。でもやっぱり年をとってる分、正吾(外見は葉菜)の方がこれからの事を考えている。葉菜(外見は正吾)は今の体や生活を受け入れるだけで精一杯。元の体に戻れたとしてももう違う自分になってしまってるし、今の体にかなり馴染んでいるのは葉菜が母親に会った時泣かなかった事でよくわかる。2人にはいつまでもお互いを支える存在でいて欲しいな。2017/02/03
紫陽花
8
■電子書籍(ひかりTVブック) 男女が入れ替わる話は数多くあれど、ここまで現実を突きつけてくる作品は初めてだった。 でも、ほんとそういうことだよね! っていうか、ファンタジーなのに全然ファンタジーじゃない。 ひとりじゃないのも、ひとりなのも、どっちもいいこと、悪いこと、ありますよ。 いわゆるそれが人生?的な?(適当)2019/05/04