出版社内容情報
数多のマンガ読みから愛される実力派、待望のデビューコミックス!
セックスばかりしたがるうざったい彼氏。
噂話しかゴラクのないクラスメイト。
この町の人間が嫌いな母。
ここは、どんづまりの小さな町。
色んなことに嫌気がさしてた高校3年の夏ーーー
ちほは、自分の彼氏と「ヤった」らしい“ビッチ先輩”と出会い…?
日本最大の創作同人誌即売会・コミティアの見本誌読書会で第1位を獲得した表題作に加え、短編5作品も同時収録。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
lonesome
38
まずは何より、それぞれの物語のタイトルのネーミングセンスがよい。今日もどこかで起きていそうな風景でどの話も好きだけど、中でも「ギャラクシー邂逅」での南条さんの「もっとうまく話せればなあ」って気持ちがすごく身近な感情で、これからひらかれていきそうなラストもとても好きだ。そして、横浜で観たアナログフィッシュのライブがよくてってあとがきで書いてあるあたり、高野雀さんにめっちゃ親近感がわいた。2016/01/27
mt.gucti
20
うわー、どうしようもない青春の1ページで なんともしがたいのばっかなんだけど、それをこんなお洒落系グラフィックみたいな絵でやられると、違う面で楽しめるというか よかったです(´・ω・`)2016/08/24
なるみ(旧Narumi)
19
図書館にて。連作短編集で、女子や女性が主人公の、ちょっとビターな話。絵もきれいだし、何より内容が今の私には響くビターさでした。2018/04/14
ちぇけら
16
大切なものほど、わたしの思いとは関係なく、不可抗力のうちに失われていく。若さ、純潔、愛情、エトセトラ。ほんとうに大切なものは、セックスでは満たせないのに、おまえは性欲でしか愛を語らない。バックでいったおまえの歪んだ表情は、足元に転がるセミよりも惨めだろうし、セックスでしかつながっていられないようなバカなのだ、男というものは。工場の煙を吸いこむ。むこうの茂みから男女の声がする。ここが世界の果てだとして、いったいあとどれくらい、この閉塞のなかでもがけばいいのだろう、「本当はもう、そこには残像しかないのに」ね。2021/07/17
RYOyan
9
どこか冷めてる感情の中に熱い部分が残っていて、そこがなんだか女子って感じがする。ビニールハウスの農地と行けば誰か知り合いに会っちゃうイオンと町外れの工場地帯・・・どこにでもあるような、普通の生活するのに過不足ない平凡な町で、ほのかな希望を感じさせてくれる表題作が好き。2016/01/12