内容説明
トランプ政権誕生以後、日本の対米追従はますます加速している。政府は、国富を犠牲にしてまでも、自己保身を図っているのだ。「堂々たる売国」である。いっぽう、戦後の日本には、真に国を憂れた人たちがいた。三島由紀夫、野村秋介、そして数多の右翼・左翼の活動家たちだ。彼らはいかに日本を変えようとしたのか。売国がまかり通る今、彼らが活動をしていたころよりも、はるかに時代の空気が悪くなっている。国民全体がレベルダウンしているのではないか。信念の政治活動家と気鋭の政治学者が、それぞれの視点から国を思い、戦後の政治活動、天皇の生前退位、憲法改正、日本の政治の現在と未来について語り下ろした。
目次
第1章 三島由紀夫と野村秋介(幻の皇居突入計画;磯部浅一の霊が憑いていた? ほか)
第2章 戦後の「新右翼」とは何だったのか(新右翼の誕生;公安警察と右翼の癒着 ほか)
第3章 天皇の生前退位と憲法改正(山本太郎直訴事件の顛末;天皇の政治利用ではない ほか)
第4章 日本の行く先(『戦争論』が右翼青年を生んだ;過激なネトウヨたち ほか)
著者等紹介
鈴木邦男[スズキクニオ]
1943年、福島県生まれ。政治活動家。早稲田大学政治経済学部政治学科卒業。学生時代は「生長の家」学生会全国総連合の書記長として活躍、その後、全国学生自治体連絡協議会委員長を務めた。「一水会」を創設し、新右翼の理論家として名を馳せる。現在は政治団体から身を退き、幅広く活動
白井聡[シライサトシ]
1977年、東京都生まれ。政治学者、思想史家、京都精華大学人文学部専任講師。早稲田大学政治経済学部政治学科卒業、一橋大学大学院社会学研究科博士後期課程単位修得退学。博士(社会学)。著書に『永続敗戦論』(太田出版・講談社+α文庫、第35回石橋湛山賞、第12回角川財団学芸賞受賞)など多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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