内容説明
十七世紀オランダのチューリップ・バブル、十八世紀イギリスの南海泡沫事件、日本の平成バブル、アメリカのITバブル…人類の歴史のなかで、バブルは何度も繰り返されてきた。アメリカの住宅バブルが世界経済に大きな影響を及ぼしたように、バブルを知らずして経済は理解できない。本書はバブルの形成と崩壊のメカニズム、それが景気に及ぼす影響について、わかりやすく説明する。アベノミクスに加え、東京オリンピックが開催決定し、バブルの下地は整った。はたして、日本にバブルは来るのか?もし来たら、どう対処すべきか?経済予測の専門家である著者の分析こそ、その処方箋となる。
目次
第1章 アベノミクスで、バブルになるか?
第2章 バブルの世界史
第3章 平成バブルは、日本をどう変えたか?
第4章 ITバブルは、アメリカをどう変えたか?
第5章 住宅バブルは、世界をどう変えたか?
第6章 バブルは繰り返す
著者等紹介
塚崎公義[ツカサキキミヨシ]
久留米大学商学部教授。東京都生まれ。1981年、東京大学法学部卒業。日本興業銀行(現・みずほ銀行)入行後、カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)にてMBAを取得。同行調査部主任部員(課長待遇)、財団法人国際金融情報センター調査企画部長などを経て2005年、退職して久留米大学へ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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東雲しのの
2
経済は生き物だ。平成バブルやリーマンショックなど世界のバブル経済がなぜ生まれ、なぜ収縮してしまったのか一連の流れがとてもわかりやすく書かれている。手堅い一冊。2014/02/17
山田
1
株をやらないような人たちまで株に興味を持ち始めたら注意です。2014/11/14
kyomi
0
バブルを他力本願型と惚れ込み型があり、後者については集団的陶酔・熱狂状態で見極めるのが難しいという。その判断条件として4つを挙げる。高すぎる状況を説得するもっともらしい理屈がある、全員参加型、金融は比較的緩和状態、国内外の温度差が目立つ。22016/12/08
風見じじい
0
バブルに関する一般的なことが書いてあり、目新しいこと、意見はなかった。銀行に勤務していた人によくあることだが、本人もバブル期に住宅を購入して失敗したと書いてある。バブルに関しての感性、マーケットに関する理解は一般人並みということでしょうか。2015/08/03
山崎ジョー吉@waii
0
相場の格言「一割二割は世の常、三割以上は満干の兆し也」にあるように、ある一定以上相場が変動したら反対売買をする投資家が増えれば、相場は比較的安定するのかもしれないが、それもまた世の常。 この本の最後に、著者が日本の近未来を小説風に書いてあるが、2年前に書いた内容が今のところ当たっているようだ。この日本の未来予想どおりになると良いな。2015/07/20