内容説明
触覚だけを頼りに描こう。風景を音で描いてみよう。美術家の小沢剛が、線からひも解く美術入門。
目次
第1限 線を知る
第2限 触覚を研ぎ澄ます
第3限 身にまとう作品を考える
第4限 植物の構造をとらえる
第5限 美術鑑賞
第6限 模写する
第7限 チームでパノラマをつくる
第8限 私の人形、あなたの人形
第9限 ストーリーを組み立てる
第10限 直観をみがく
第11限 音で描く
著者等紹介
小沢剛[オザワツヨシ]
美術家。1965年、東京都生まれ。1989年、東京藝術大学絵画科油画専攻卒業。1991年、東京藝術大学大学院美術研究科壁画専攻修了。2002~03年、文化庁在外研修員としてニューヨーク滞在。現在、東京藝術大学准教授
塚本由晴[ツカモトヨシハル]
建築家。1965年、神奈川県生まれ。1987年、東京工業大学工学部建築学科卒業。1987~88年、パリ建築大学ベルビル校(U.P.8)。1992年、貝島桃代とアトリエ・ワン設立。1994年、東京工業大学大学院博士課程修了。博士(工学)。Harvard GSD客員教員、UCLA客員准教授、デンマーク王立美術アカデミー客員教授を歴任。現在、東京工業大学大学院准教授、京都精華大学客員教授、コーネル大学客員教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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nbhd
10
世の中に確実にいる”線好き”にはタマらない本、のはず。耳を見ないで触っただけで描いたり、38人で360度パノラマを描いたり…美術家が建築学科の学生を相手におこなった演習の記録。おもしろすぎて、素直にうらやましい。カラー引用されてる絵画や写真も可愛げのあるものばかりで、見てるだけで楽しい(牧野富太郎の植物画のステキさを再発見)。「文明の段階を100と仮定すると、線の発見は90後半なのでは」説が唱えられたりしていて、「線」研究の必読書かと思われる。2017/05/10
もふたま
2
音は見えない建築という表現に共感しました。いい線というものが描けたことはないかもしれないけれど、絵はとにかく真似からスタートがいいそうだ。またスケッチをしなくては立ち返る事が出来たので、まずは一枚、描いてみよう。2018/03/04
かみのけモツレク
0
いいな、たのしそう2015/04/06
邪馬台国
0
演習を通しての二人の線から出発して創造する事に対する対談が面白かった。2013/03/28
sin64
0
おもしろそうだな、授業。美術って五感を使って見るといろんな見方ができることを改めて認識させてくれた。2013/02/22