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響きあう身体―音楽・グルーヴ・憑依

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  • サイズ 46判/ページ数 336p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784393935972
  • NDC分類 761.12
  • Cコード C0073

内容説明

音楽と身体の関わりを照らしだす音響人類学的視座。音楽に感動するあのゾクゾク感はどこから来るのか…

目次

第1章 音楽・経験・身体
第2章 グルーヴィーな身体
第3章 踊る身体
第4章 ライヴな身体
第5章 響きあう身体
第6章 憑かれる身体

著者等紹介

山田陽一[ヤマダヨウイチ]
1955年生まれ。京都市立芸術大学音楽学部教授。学術博士(大阪大学)。専門は民族音楽学・音響人類学。第15回田邊尚雄賞・第16回小泉文夫音楽賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

1959のコールマン

14
☆5。音楽を身体的な面から分析していくという、ある意味無謀とも言える本。従来の音楽学では、音楽とは、いかなる外的コンテクストと無関係に楽譜というテクストを再現する、という理解になっている。そこには「音楽する」人間の身体が排除されている。この本では排除された身体を音楽本来の位置に戻し、音楽そのものを、クルーヴという概念をキーワードにして捉え直す作業を行っている。その関係上、リズムに関する記述が通常の音楽本よりかなり多い。加えて音楽における憑依という殆どの音楽分析本には出てこない現象にも果敢に挑戦している。2019/05/26

センケイ (線形)

6
音楽全般に関する、特にグルーヴをとりまく議論と、身体に特化した議論ともに、知見の広がる有難い内容だった。ある種のダンスパフォーマンスをよく鑑賞する自分としては、現代音楽についてもかなりの重きを置いている本書のスコープの広げ方に、大分救われたところがあった。身体は音楽をどう受け持つ存在か、奏者間の連携にどういう効果をもたらすか等、興味深い記述が多い。終盤は大衆的な音楽からは少し離れてはしまうが、すでに序中盤で満足を得ているため、落ち着いてそのジャンルの魅力を楽しんで読むことができた。2019/10/14

よよよよぴ

2
いろいろ検討すべき点はあるにせよ自分にとってこの本はバイブルのひとつになると思う. やはり身体のことを語らなければいけない. 2019/06/23

ayaMurakami

1
この本は読めて本当に良かった。音楽における身体をめぐって議論がされるので、パフォーマンス・演劇・ダンスといった身体表現にも通じ合う内容が網羅されている。グルーブについての分析は話す芸能においてもつながるので、日常会話での滞りは、アインザッツ(音の出だし)も関係しているだろうな、とか想像膨らませながら読めて楽しい。2020/05/15

mad_mae

0
前半の演奏についての身体性の話とか、即興演奏やリズムに巻き込まれていく・引き込まれていく話は、心理学のエンボディメント(身体化された認知)に通じるのでとても面白い内容だったと思う。人類学的な内容が後半多かった気がする。「身体自体が音になる」とか「音を伝えるための身体」というようなことも言っていて、「音」や「音楽」が主体で、人間や身体が客体になるという言い方は、ちゃんと読んでないけどラトゥールの「アクターネットワーク」とかその辺に通じるかも。2023/12/17

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