ブッダのサイコセラピー―心理療法と“空”の出会い

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  • サイズ B6判/ページ数 331p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784393364840
  • NDC分類 146.8
  • Cコード C0015

出版社内容情報

仏教瞑想は心理療法にどのように取り入れることができるか? 両者の違いを明確にし、その上で臨床に生かすための新たな展開を探る。

内容説明

心理療法における困難や行き詰まりを打開するために、仏教瞑想は何を提供できるのか。補完的に進化する両者の可能性を、豊富な臨床例によってわかりやすく解説。

目次

第1部 ブッダの心理学(輪廻―神経症的な心についての仏教モデル;屈辱―ブッダの第一の真理;渇き―ブッダの第二の真理 ほか)
第2部 瞑想(純粋な注意;瞑想のサイコ・ダイナミクス)
第3部 セラピー(思い出すこと;くり返すこと;やり遂げること)

著者等紹介

エプスタイン,マーク[エプスタイン,マーク][Epstein,Mark]
精神分析家、瞑想家。医学博士。ハーバード大学並びにハーバード・メディカルスクール(医科大学院)卒。アメリカにおけるヴィパッサナー瞑想の拠点IMS(Insight Meditation Society)の設立者ジャック・コーンフィールドとジョセフ・ゴールドシュタインに師事。現在はニューヨークで瞑想とサイコセラピーを行なっている

井上ウィマラ[イノウエウィマラ]
1959年生まれ。京都大学文学部哲学科宗教哲学専攻中退。曹洞宗とミャンマーのテーラワーダ仏教で出家して瞑想修行。その後、カナダ・イギリス・アメリカで瞑想を指導。バリー仏教研究所客員研究員を最後に還俗。マサチューセッツ大学医学部で瞑想に基づくストレスリダクションプログラムの研修を受けて帰国。現在、高野山大学スピリチュアルケア学科准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

出世八五郎

11
仏教とフロイトの心理分析を照応(?この単語が正しいか不明。)させ両者は近似しているという主張。著者は両者は補填し合って成果を得ると言ったり、両者の足りない箇所を他方が補うみたいなことを言っていたと思う。というのも理解するのに難儀します。翻訳者のそれなのか、元の文章が難しいのかは分からない。著者がどれほど仏教に成熟しているのか疑問だが、瞑想合宿に複数回参加し師匠もいるとなれば、私読者よりは習熟しているはず。フロイトと東洋の英雄釈迦を近似させるなど言語道断と思ったりするが、著者の経歴から目を瞑ることにします。2022/11/16

やまえつ

2
ブッダの教えを精神分析や心理療法の言葉で説明した本。単に言葉を置き換えただけでなく心理療法の現場でブッダの教えを利用する方法も述べている。従来の心理療法で行き詰まっていた点をブッダの瞑想で乗り越えようとしているようだ。仏教を悪用とまではいかないが、本来の使い方じゃない使い方をしているという印象が残る。2010/07/04

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