寛容なる都―コンスタンティノープルとイスタンブール

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  • サイズ B6判/ページ数 269p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784393332870
  • NDC分類 292.66
  • Cコード C0036

出版社内容情報

多様な宗教が生活の中に息づく古都を照射し、“帝国と都市生活者”の現状と、社会制度の可能性を探るノンフィクション。

内容説明

すべてが異邦、すべてが祖国。今もトルコに輝き、人々を魅了する、世界屈指の古都の歴史と現在を訪ね、“調和と共生”の可能性を探る。

目次

イスタンブールのハレルヤ
ローマを超えた新ローマ
リトル・ジェノヴァの秘密
アヤソフィアと東西の壁
コンスタンティノープルとイスタンブールのあいだ
「新ローマ皇帝」誕生
護られたオーソドックス
アッラーになったイエス
それでも、道は「新ローマ」につづく
オリエント発ヴェネツィア行き
貴人の息子が流した涙
クリミアからの暗雲
ビザンツ・オーソドックスはどこへ
ヴァチカン、そしてイスタンブール

著者等紹介

野中恵子[ノナカケイコ]
1965年高知県生まれ。トルコ研究者。関西学院大学文学部卒。東西の架け橋・トルコをメイン・フィールドとして、現代事情、歴史、現代文化をテーマに執筆活動をつづけ、トルコ映画の紹介・字幕監修などもつとめる。現在、慶應義塾大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

S.siduru

2
「寛容なる」都イスタンブール。その成り立ちと変遷を、オスマン帝国時代をメインに、現代まで追った本。寛容な都には寛容になるだけの土壌があった。住人、文化、そして宗教、数多の「他者」が共存し、隣人として暮らしてきたこの街への興味が更に深まった。そして、「他者」を排斥するのでも吸収するのでもなく、お互いのアイデンティティを守りながら共に歩み、笑顔で朝の挨拶を交わした時代が確かにあったことが、胸を打ったというか、憧憬に似た思いを抱かせた。2012/05/09

Teo

1
東の世界の帝國であったビザンツ帝國の帝都コンスタンティノープルはオスマン朝の征服によってイスラムの帝都ともなった。そんな「他者」の重なり合うコンスタンティノープル/イスタンブールを現在の街を辿りながら語る書。どうせなら写真と地図がもっと沢山挿入されている方が分かりやすかった。しかしこの本でますますコンスタンティノープル(私にとってはどちらかと言うとコンスタンティノープル)に行ってみたくなったのは確か。2009/04/20

ての字

0
建築物、地区の成り立ちから君府の共存がどのようなものだったか筆者が推察した本2011/01/28

しじまいずみ

0
まるでイスタンブールでの旅と歴史を楽しむような一冊だった。2022/10/22

ryo

0
①なんと読みにくい

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