悲劇の構造―シェイクスピアと懐疑の哲学

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  • サイズ B6判/ページ数 438p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784393323519
  • NDC分類 932
  • Cコード C0010

出版社内容情報

シェイクスピア作品がひそかに問う懐疑論的課題を哲学の巨人カヴェルが探究。神も知識も愛も根拠を失った世界で人はいかに生きるか。神も、政治も、知識も、愛も、友情も、すべてが根拠を失った世界で人はいかに生きればよいのか。リア王、マクベス、ハムレットといったシェイクスピア劇がひそかに問いかける懐疑論的課題を剔抉し、アメリカ哲学の巨人カヴェルがあらわにする人の営みの真実。シェイクスピア没後四百年の記念すべき年に、あらためてその偉大さを示す。

スタンリー・カヴェル[スタンリーカヴェル]
1926年、米国ジョージア州生まれ。カリフォルニア大学バークレー校卒業(音楽専攻)。ハーバード大学大学院で博士号(哲学)を取得。現在、ハーバード大学名誉教授。1958年に論文"Must We Mean What We Say ?"を発表してから現在まで50年間、ハーバード大学を拠点に、「いまだ近づきえぬアメリカ」の哲学を求めて個性的な思索を続ける。分析哲学の手法には距離をとりつつも、パトナムやデイヴィドソンと同様、本国アメリカにとどまらずフランスやドイツに絶大な影響力をもつ現代アメリカを代表する哲学者。初期の大著にThe Claim of Reason(1979)がある。映画論Pursuits of Happiness (1981)、シェイクスピア論Disowning Knowledge(1987)、ソロー論The Senses of Walden (1972)〔邦訳『センス・オブ・ウォルーデン』〕、エマソン論Emerson's Transcendental Etudes (2003) など根底的な思索は常に新鮮な衝撃を与えつづけている。

中川 雄一[ナカガワユウイチ]

内容説明

悲劇は懐疑論の解釈である!神も、知識も、愛も、すべての基盤を喪失した世界で人はいかに生きるか?リア王、マクベス、ハムレットといったシェイクスピア劇が問いかける懐疑論的課題を剔抉し、人間の真実を突きつけるアメリカ哲学の巨人カヴェルの思索。

目次

第1章 序論
第2章 愛の回避―『リア王』を読む
第3章 オセローと他者の賭け金
第4章 『コリオレイナス』と政治の解釈
第5章 ハムレットの立証責任
第6章 損得を数え直す―『冬物語』を読む
第7章 マクベスの恐怖

著者等紹介

カヴェル,スタンリー[カヴェル,スタンリー] [Cavell,Stanley]
1926年、米国ジョージア州生まれ。カリフォルニア大学バークレー校卒業(音楽専攻)。ハーバード大学大学院で博士号(哲学)を取得。現在、ハーバード大学名誉教授。1958年に論文“Must We Mean What We Say?”を発表してから現在まで、ハーバード大学を拠点に、「いまだ近づきえぬアメリカ」の哲学を求めて個性的な思索を続ける。分析哲学の手法には距離をとりつつも、パトナムやデイヴィドソンと同様、本国アメリカにとどまらずフランスやドイツに絶大な影響力をもつ現代アメリカを代表する哲学者

中川雄一[ナカガワユウイチ]
1953年、北海道生まれ。早稲田大学大学院文学研究科修士課程修了。専門は現代フランス哲学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

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へんかんへん

2
懐疑主義についてメモ2017/09/13

としあき

0
難しくて1割も理解できなかった。2017/05/05

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