出版社内容情報
道(タオ)の思想を説いた老子はいかなる修行をし、どのような指針を与えてきたのか。「気」の実践的観点から『老子』を読み解く。
内容説明
著者自身の30年におよぶ「気功修行」の体験にもとづいて、老子の多様な教えを実践的な立場から解釈した画期的な書。今まで見えていなかった老子の新しい一面が明らかとなる。
目次
心身不在の思想
思想抜きの身体
二千年の恍惚
善い居場所とは
雲に隠れる龍
ドラえもんのドア
東海道五十三次の風景
飯を食わせて
神の親は誰だ
神は死なない
白隠禅師の罵り
一本の矢に定める
魔法の三原色
赤ん坊になること
究極の利己は無私
盗・騙・奪の大技
草花の一筋道
味のないご馳走
京都議定書の課題
生命のエコロジー
大いなる道を行く
著者等紹介
廖赤陽[リョウセキヨウ]
1960年、中国生まれ。中国の厦門大学卒業。国立華僑大学講師を経て、1988年に来日。東京大学大学院アジア文化研究専攻を修了し、東京大学で博士(文学)号を取得。現在は武蔵野美術大学教授。また、一指禅功宗師・劉永言医師に師事し、気功修行を行う。世界医学気功学会理事。日本無為気功養生会を指導する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ぺったらぺたら子
9
素晴らしい本。一般にはやや難しいかも。養生法、気、瞑想、ホリスティック医学等の世界観をある程度は知っておく必要があると思うが、非常にわかりやすく「道」の捉え方、繋がり方を教えてくれる。最後には独特のとろんとした癒しの世界を垣間見る。ここから知識として学ぶ事には何の意味も無く、ただ自分自身がそれになる、その状態を掴む事に意味がある。知識がゼロの事に関して正しい判断をする勘所を掴む、それが道というものと言えば良いのか。究極のミニマリズムにして人類史最強の思想は何もかもちゃんちゃらおかしくなる程の自由と安らぎ。2019/07/18
ぶんちょう
0
老子の教えは心身の実践(気功)を通して読むと理解できると書いてあるが、気功歴5〜6年くらいではまだまだ頭で考えてしまって分からない。2021/03/30