幻冬舎新書<br> 「駅の子」の闘い―戦争孤児たちの埋もれてきた戦後史

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幻冬舎新書
「駅の子」の闘い―戦争孤児たちの埋もれてきた戦後史

  • 中村 光博【著】
  • 価格 ¥968(本体¥880)
  • 幻冬舎(2020/01発売)
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  • サイズ 新書判/ページ数 260p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784344985827
  • NDC分類 369.37
  • Cコード C0295

出版社内容情報

戦争で親を失い路上生活を強いられ、「駅の子」「浮浪児」などと呼ばれた戦争孤児。飢えと寒さ。物乞いや盗み。戦争が終わってから始まった闘いの日々。しかし、国も周囲の大人たちも彼らを放置し、やがては彼らを蔑み、排除するようになっていった。「過去を知られたら差別される」「思い出したくない」と口を閉ざしてきた「駅の子」たちが、80歳を過ぎて、初めてその体験を語り始めた。「二度と戦争を起こしてほしくない」という思いを託して――戦後史の空白に迫り大きな反響を呼んだNHKスペシャル、待望の書籍化。

内容説明

戦争で親を失い路上生活を強いられ、「駅の子」「浮浪児」などと呼ばれた戦争孤児。飢えと寒さ。物乞いや盗み。戦争が終わってから始まった闘いの日々。しかし、国も周囲の大人たちも彼らを放置し、やがては彼らを蔑み、排除するようになっていった。「過去を知られたら差別される」「思い出したくない」と口を閉ざしてきた「駅の子」たちが、80歳を過ぎて、初めてその体験を語り始めた。「二度と戦争を起こしてほしくない」という思いを託して―戦後史の空白に迫り大きな反響を呼んだNHKスペシャル、待望の書籍化。

目次

プロローグ―たった70年前、ここに孤児たちがいた
第1部 戦争が終わって闘いが始まった―焼け野原に放置された「駅の子」(神戸空襲で「駅の子」になった―内藤博一さん;上野駅で見た地獄―金子トミさん;孤児の保護施設・板橋養育院の悲劇;学童疎開の犠牲者―渡辺喜太郎さん;引き揚げ孤児の悲劇―瀬川陽子さん;路上生活で視力も失う―小倉勇さん;「戦争孤児」の保護を後回しにした国;奮闘した民間の保護施設―1000人の子どもを保護した愛児の家;「靖国の遺児」と呼ばれた子どもたち)
第2部 嫌われていった「駅の子」―復興から取り残され、やがて忘れられ(対策を指示したGHQ;始まった強制収容「狩り込み」;檻に閉じ込められた戦争孤児―伊藤幸男さん;復興から取り残されていく「駅の子」;路上で野良犬のように扱われる―山田清一郎さん;社会に逆らって生きると決めた―小倉勇さん;転落していった子どもたち;日本を去った戦争孤児―伊藤幸男さん;「駅の子」たちのいま)
エピローグ―取材を終えて

著者等紹介

中村光博[ナカムラミツヒロ]
1984年、東京都生まれ。2010年、東京大学公共政策大学院修了後、NHK入局。大阪放送局報道部、ニュースウオッチ9、国際番組部などを経て、現在、社会番組部ディレクター。「クローズアップ現代+」や「NHKスペシャル」などを制作。主な担当番組に「NHKスペシャル」の「都市直下地震 20年目の警告」、「“駅の子”の闘い―語り始めた戦争孤児」(2018年度ギャラクシー賞・選奨受賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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鉄之助

215
たった1枚の写真が、この本を生んだ(帯にも印刷)。京都駅前の「駅の子」と題された、戦争で親を失った戦争孤児、と思われる写真だ。破れた帽子をかぶって身なりは貧しそうだが、はにかむような笑顔で目には生きようとする力が漲っている。こんな子たちの真実を「もっと知りたい」と、かつての「駅の子」たちへの直接取材が始まった、という。孤児の中には「思い出したくない」記憶も多く、聞き取りは困難を極めた。中には、アメリカに渡って米国籍を取得し「日米の架け橋」になった人も。これまで”空白”だった戦後の貴重な記録が読めた。2020/03/25

へくとぱすかる

80
戦争が終わって、親を亡くした子どもが直面したのは、悲惨な生活だった。飢えや凍死、病気で死んでしまった孤児も多数いた。その実態について、政府も多数の市民も、ほとんど正確な人数すら調査せず、放置か厄介者として扱った。集団でおりに入れるなど、虐待そのものではないか。高齢になった今、証言できる人も少数で、過去を言えない、思い出したくない人も多い。70年以上過ぎても、当時を思い出すと号泣するほど心の傷は深く、世間はいつも弱い立場の人間に冷たい。この本は、まだ何の補償も行われていない現代史の谷間を告発している。2020/03/16

ころこ

40
以前、愛着障害の本で戦争孤児が取り上げられていて、印象に残っていた。ぼくが想起したのは『火垂るの墓』ではなく、『この世界の片隅に』で、最後に拾われた戦災孤児は単なるハッピーエンドではなく、愛着障害にはることはないのか、というものだ。著者はNHKの番組制作者で、同名でNスぺを制作している。この機会に、同番組も観た。証言者の方が戦災孤児を代表しているのではなく、象徴性が壊れた世界が出現して徒手空拳でその中を生きていく、ただそのひとの経験としてこそ読む意味がある。辛く当たった親戚の立場になると、敗戦による価値の2023/02/20

たまきら

37
上野育ちの90歳になる隣人が、「駅の子たちは悪くてねえ…」と戦争体験をうかがっていた時言っていたけれど、その「駅の子」という言葉がかなり一般に使われていた言葉だとは思ってもいませんでした。前回のNHK朝のドラマで、娘が戦災孤児について初めて興味を持ちました。以前お会いした鎌田十六さん(戦災孤児を育てた孤児院に勤務していたおばあちゃんです)からもうかがっていましたが…。東京以外の様々な駅でも…。あの頃の子供たちの記録を読みながら、弱者にとっての戦争がどういうものか、かみしめました。読み友さんから。2020/12/22

ゆう。

36
日本がおかした侵略戦争は、多くの子どもたちをも犠牲にした。そして、敗戦とともに親をなくした孤児たちが駅にあふれることになる。本著は、そうした戦災孤児だった人々への取材を通して、戦争の悲惨さを伝えていた。2020/02/14

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