内容説明
「儂は大目付か留守居になる」。出世欲を滾らせる江戸町奉行・曲淵甲斐守は、内与力の城見亨に命じて寺社奉行との争いを治めたが、禍根を残した。怒りに燃える寺社奉行側は、亨に狙いを定めて復讐計画を練る。一方、既得権益を守りたい町方は、奉行所改革を志す甲斐守排除のため本格的に動き出す。主への忠義を貫く亨に刺客が殺到!緊迫の第三弾。
著者等紹介
上田秀人[ウエダヒデト]
1959年大阪府生まれ。大阪歯科大学卒。97年、小説CLUB新人賞佳作。『孤闘―立花宗茂』(中公文庫)で第16回中山義秀文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とし
70
町奉行内与力奮闘記「権益の侵」3巻。出世欲の塊城見亨の上司曲淵甲斐守と寺社奉行松平伊賀守の争いに巻き込まれ、寺社奉行側が復讐のため内与力暗殺を企てる、忠義一筋真面目な亨さん、大変ですね。2020/03/06
黒豆
8
3巻目だが、まだ咲江との件を含め活躍展開にならない、他のシリーズよりも全体的に人間関係が暗い感じ、爽快感がない、長いシリーズを想定しているのか?後半に期待していいのかな?2018/05/05
Atsushi Kobayashi
8
シリーズ3巻目。例によって、話の骨格はいいのですが、いかんせん説明が長くて、本来の話がなんだったかわからなくなります。説明中に「」で台詞を埋め込むのはやめていただきたいところです。2016/09/16
コニタン
7
最近の上田秀人の作品は、取扱説明書みたいな感じで、物語が進まない。退屈して眠くなってしまう!2016/09/22
わたしは元気
6
またまた、難題が降りかかる! うーん、咲江さんとは、どうなるのかしら? 次、読みます。2020/09/16