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内容説明
夫婦のかたちに正解はない。本の読み方にも正解はない。芥川賞作家の夫とホラー作家の妻、相互理解のために本を勧めあった結果―?夫婦の危機を覗き見ながら、読みたい本に出会える、―類まれなる書!
目次
読みますか?読みませんか?
クマと生きる
大阪良いとこ一度はおいで
まだ間抜けじゃない
人生は読めない
牙をむく獣たち
つらい時は脳内妖精との会話で盛り上がろう
ダイエットしないダイエット
ホテル・カリフォルニアからコンニチハ
ハウ・ノウ・ノウハウ〔ほか〕
著者等紹介
円城塔[エンジョウトウ]
作家。1972年北海道生まれ。東京大学博士課程修了。2007年『Self‐Reference ENGINE』『オブ・ザ・ベースボール』でデビュー。2012年『道化師の蝶』で芥川龍之介賞受賞。2014年『Self‐Reference ENGINE』でPhilip K.Dick Award,special citation受賞
田辺青蛙[タナベセイア]
作家。1982年大阪府生まれ。オークランド工科大学卒業。2006年第4回ビーケーワン怪談大賞で「薫糖」が佳作となり、『てのひら怪談』に短編が収録される。2008年『生き屏風』で、第15回日本ホラー小説大賞短編賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ケイ
138
ご夫婦をお見かけしたことがあったのと、円城さんのヴォネガットの訳に大変感謝しているのもあり手に取った。しかし、夫婦のやり取りというのは、よほどどちらかのファンでなければ読み進められないのだと痛感。ご夫婦で、順に互いに本をすすめ、読んで次の本をすすめるというリレー。書評のようでもなく、その書き方で本に興味が出ることもなく…。途中から出てくる本のタイトルをチェックしながらパラパラ読み。ご夫婦仲がいいのね、と思って本を閉じる。2017/11/12
ウッディ
130
タイトルから、離婚が出てくる小説についてのエッセイかと思った予想と異なり、作家夫婦が互いに勧めあった本のリレー書評集だった。好みや読み方か異なる二人が、離婚まで考えたかはともかくとして、自由奔放で形に拘らない妻・田辺青蛙と物事を体系的に捉えたい夫・円城塔、全く歩み寄る気配のない夫婦が面白い。自分の性格や考え方は、円城さんに近いためか、いい加減な田辺さんにイライラしたが、本の好みは田辺さん寄りだった。けど、この夫婦はもうちょっと歩み寄った方が良いのではと、犬も食わぬことを考えてしまった。 2018/01/13
マエダ
99
お互いのことに気を使って紹介した本でも全然気を使えてないこともあるのが面白いところであるが、夫婦で本の交換して功を奏すことがかなりマイノリティなのはわかる。2017/09/14
hnzwd
95
円城塔、田辺青蛙の作家夫婦がお互いに本を勧めあい、勧められた本を読んでレビューするというコンセプト。分かり合えない事が分かって、離婚まで考えるのが、、真面目なのかな。。理系のダンナ様と思いつき系の奥様ってのが、ありがちながら良かったです。2017/09/25
いちろく
74
紹介していただいた本。夫婦で互いに本をオススメしながら、あらすじと感想を投稿して、やり取りしていくリレー形式の内容。結論から書くと、「読書で夫婦はわかりあえない」で〆ているあたりがこの本の魅力。そこに至るまでの過程がこの本の肝なので、あえて触れない。私には、紹介される本もそうですが、本を通じてお互いの性格を再認識していく所が面白かった。紹介感謝!2017/12/24