内容説明
静岡県浜松市で、人間が生きたまま次々と焼き殺される、残虐な連続放火殺人事件が起こる。被害者は、元ヤクザ、詐欺師、ＯＬ、主婦、歯科医など様々で、何の手がかりもない。それなのに、県警からやってきた高慢ちきな美人刑事・黒井マヤは、殺人現場で「死体に萌える」ばかりで、やる気ゼロ。相棒の代官山脩介は、そんなマヤに振り回されながらも、被害者の間で受け渡される「悪意のバトン」の存在に気づくが―。
著者等紹介
七尾与史［ナナオヨシ］
１９６９年６月３日、静岡県浜松市生まれ。第８回『このミステリーがすごい！』大賞で最終選考に残った『死亡フラグが立ちました！』（宝島社文庫）で２０１０年７月にデビュー。同作品はユーモア溢れるミステリーとして評価され、ベストセラーになる（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ちはや＠灯れ松明の火
181
風が吹けば桶屋が儲かり黒コゲ死体が転がれば善良な一巡査はドＳ女刑事の下僕と成り下がる。その辺の因果関係が理解できないって？バッカじゃないの。浜松市を震撼させる連続放火殺人、焼き加減はウェルダンで一丁上がり、悲しいけどこれ重大事件なのよね。そして誰かがいなくなり、事件現場で不気味に微笑う色白腹黒猟奇的な相棒、心底逃げたいけど逃げちゃダメだ。恐喝・詐欺・イジメ・不倫、悪意が織り成すミッシングリング、あきらめたらまだまだ事件継続ですよ。嗚呼、彼女はとんでもないものを盗んでいくでしょう、彼の平穏無事な未来です。 2015/02/15
osakana
176
テレビドラマ版とは、だいぶ内容が違うようだね。 でも、こちらのマヤよりテレビのマヤの方がマイルドでいいなー。 でも、どっちもドＳとは言いがたい。 キャラクターにクセはあるけど、次も読みますよ。2015/04/20
そのぼん
157
ドs刑事・・ ・。ドsというよか猟奇趣味刑事といった感じでした。それはさておきミステリーとしてはストーリーがサクサク進むので読みやすかったです。人と人との連鎖がテーマと言った感じでしょうか。2012/08/08
ダイ＠2019.11.2～一時休止
114
ドS刑事その１。サブタイトルもなるほどってイイ感じで楽しめました。ただこれってドS刑事？。まあ次作で再度確認しますか。2019/08/08
chiru
110
七尾さんの作品は『死亡フラグ』に続き2作目。美人刑事、黒井マヤが相棒の代官山刑事とともに追うのは、犯人の先手を止められない連続放火殺人事件。猟奇事件に、登場人物のゆるさがうまくマッチして面白い。動機と必然性のルールは予測できるものの、一寸先すら想像できない人間模様。非合理の中に埋没していた合理的な動機を掘りだす巧妙な謎解きは見事でした! バタフライエフェクトの負の連鎖はとても怖かったです。マヤのワガママやツンデレはもう少し強めのドSのほうが好み✮ ★42019/11/02
