内容説明
平安時代、貴族社会に生まれた紋章は、武家社会になると、戦場での目印として使われ家紋として発展しました。江戸時代には、下級武士や町人たちも使うようになり一般化し、現代に至っています。戦後、核家族時代を迎えて、家紋が「地盤沈下」した感もありますが、そのデザイン性の高さから、外国からの注目も集めています。祖先のルーツを知る手がかりに、冠婚葬祭のときに活用するために、また、戦国武将たちの家紋は、歴史好きのみなさんにも楽しんでいただけることでしょう。家紋5116紋収録。
目次
1 植物編
2 動物編
3 自然編
4 建造物編
5 器物編
6 文様・図象編
7 文字・図案編
著者等紹介
本田総一郎[ホンダソウイチロウ]
1937年(昭和12年)、大分県に生まれる。早稲田大学卒業。神社祭祀、民俗伝承、生活文化など土着の日本文化を研究する民俗学研究家。本田民俗学研究室室長、日本風俗史学会・日本生活学会会員、「日本の祭りを守る会」主宰などを務める
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感想・レビュー
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ミセスハート
23
お墓参りでキョロキョロしながら家紋をじっと見る。生きてたら相手の顔をじーっと見る行為と同じくらい無礼な事をしているのかも、と恥じ入る。自分の生まれた家の紋、嫁いだ家の紋、戦国時代から受け継がれる家紋。こんな家紋もあるのかー、という発見。単純にこのデザイン素敵だなぁと思うものは複雑なもの。鶴は格調高く見える。図書館より拝借。2015/08/07
テツ
5
日常生活には微塵も役に立たない知識しか得られないがとても面白かった。家紋のデザインの素晴らしさとその由来、それに込められた思いが理解できた気がする。形の定まらない自然現象や人間が創り出した無骨な工芸品を元にこんなに美しい物を編み出すことが出来るのは凄い。2014/12/11