新編バベルの図書館〈2〉イギリス編(1)

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  • サイズ A5判/ページ数 605p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784336055286
  • NDC分類 908.3
  • Cコード C0397

出版社内容情報

バベルの図書館シリーズ、イギリス編?T。ウェルズ、ワイルド、サキ、チェスタトン、キプリングを収録推理小説から童話まで全32編。

バベルの図書館シリーズ、イギリス編?T。ウェルズ、ワイルド、サキ、チェスタトン、キプリングを収録推理小説から童話まで全32編。

ウェルズ*小野寺健訳

内容説明

幼いとき偶然見つけた扉のむこうには、美と幸福にみちた魔法の庭園がかいま見えた…夢と現実のはざまで破滅する人間を描き、“われわれすべての自伝”とボルヘスが指摘する『白壁の緑の扉』ほか、全32編を収録。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

かわうそ

18
ワイルド「カンタヴィルの幽霊」には爆笑。チェスタトンは昔何冊か読んだけどまた読んでみたくなった。その他ウェルズ「亡きエルヴシャム氏の物語」、サキ「名画の額ぶち」「ウズラの餌」などが好き。キプリングはどう面白がればいいのか難しかった。2013/08/25

ぐうぐう

17
イギリス編と称して、ワイルドの「幸せの王子」や、チェスタトンのブラウン神父シリーズが収録されている辺りに、編者ボルヘスのセンスと懐の深さを思い知る。ボルヘスの目には、それら作品が、ただのお伽噺、ただの探偵小説として映っていない。お伽噺の奥に憂愁のアイロニーを感じ、探偵小説の彼方に超自然的事象をほのめかす神秘を覚えることで、ジャンルというカテゴリによる評価を無意味なものとし、あくまで小説の質で物語を体感する読書を可能としている。それは、児童文学を好んだキプリングが選ばれていることでもわかる。2013/02/12

kocka

13
図書館から借りたときにハードカバーで厚さ4cm弱の立派な本に驚き、サキを読みたくて借りました。短編が12編。どれもぞくっとする内容で、心が落ち着かない読後です。2015/12/15

roughfractus02

5
英国作家たちを各々「島国」と評した作者は、本書で彼らのユーモア溢れる寓話的テーマを抽出する。他者から見た世界の異様さを映す水晶や細密画(「水晶の卵」「アラーの目」)は、世界が自分の解釈でしかないと教える。また、手相見に人を殺す未来を告げられる男は幸せのために占いに従い(「アーサー・サヴィル卿の犯罪」)、将軍が部下に詩人の処刑を命ずると詩人が釈放されるような矛盾した事態が起こる(「黙示録の三騎士」)。虚構は、少女の作り話が紳士を恐怖させるあの窓であり、現実に向けて開け放たれているのだ(「あけたままの窓」)。2020/03/08

OHNO Hiroshi

3
印象に残らなかった。古い感じがした。訳のせいもあるかしら。2021/08/09

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