内容説明
円空・白隠・木喰の生涯と創作、石仏や絵馬、時の狭間に埋もれていた名作の数々―修行者が生み出し、庶民が祈りをささげた近世の神仏の姿が、生き生きとよみがえる評論集。
目次
近世の宗教美術は周辺日本が生んだ精華である
1 内なる仏―修行者の造形(表現者白隠;白隠の晩年;円空と木喰;笑う神仏;数を求める造仏)
2 浮世の神仏―庶民のための造形(浮世絵師たちの神仏;有卦絵;近世の武者絵馬;近世石仏考―近世美術史の中の守屋貞治)
3 近世の宗教美術から見えてくること(円空・白隠・木喰は何故遅れて発見されたか?)
著者等紹介
矢島新[ヤジマアラタ]
1960年長野県生まれ。東京大学大学院博士課程中退。現在渋谷区立松涛美術館学芸員として、近世の宗教美術を中心とした企画展を担当(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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