“つながる/つながらない”の社会学―個人化する時代のコミュニティのかたち

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  • サイズ A5判/ページ数 275p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784335551635
  • NDC分類 361.45
  • Cコード C1036

内容説明

“つながる”と“つながらない”のはざまで揺れる若者たち。facebookやLINE、twitterなど、誰かとつながるためのツールがさまざまに用意されている現代、我々は強迫的に誰かと“つながる”ことを求め、その一方で“つながり”が遮断された無縁社会を生きている。コミュニティカフェやオンラインコミュニティ、生活協同組合といった事例を研究対象に、変容する“つながり”の意味と形を捉える一冊。

目次

第1部 「身体‐場所」と“メディア=モビリティ”(現代人のメタコミュニケーションの変容―状況論的アプローチ;インターネット・コミュニケーションの「場所化」と「脱‐場所化」 ほか)
第2部 親密性と自己承認をめぐる“つながり”の変容(若者の“つながり”をどう考えるか―若者の友人関係に関する研究を手がかりにして;コミュニティカフェに集う人びと―地域における居場所とコミュニケーションの変容 選択縁・相互承認・多世代交流)
第3部 ボランタリーな“つながり”の新たな模索(「個人化」社会における“つながり”と協同組合運動―首都圏生活クラブ生協の取り組みから;趣味とオンラインコミュニティ―「初音ミク」に見るボランタリズムの現在)
第4部 “つながる”と“つながらない”の重奏(科学的不確実性と“つながる/つながらない”;生きられたアナーキズムの系譜―「半」の空間とコモンズ)

著者等紹介

長田攻一[オサダコウイチ]
早稲田大学文学学術院教授。早稲田大学大学院文学研究科社会学専攻博士課程単位取得退学。専門はコミュニケーションの社会学

田所承己[タドコロヨシキ]
帝京大学文学部専任講師。早稲田大学大学院文学研究科社会学専攻博士後期課程単位取得退学。専門は社会学、情報・メディア論、都市論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

阿呆った(旧・ことうら)

15
◆「孤立化」「無縁化」の現代社会の背景において、人々がどのようにつながりを模索しているかを、社会学的見地から探ったもの。実存的諸問題から、生協のシステム〜pixiv活動まで。◆職場における人の付き合いの希薄化は、婚活にも影響しているらしい。2016/07/01

RYOyan

12
コミュニティが大きく変わってきたということを実感。ただカタチが変わっても人間関係の本質は変わらない。2016/08/09

Yukinori

3
全体を通して読み取れたのが、「共」「中間」「選択」的なつながりの増加ということ。それが、選択肢として増えたためか全体の志向としてそのようになってきているのかは分からないが、コミュニティの衰退が危惧されている中で別種のコミュニティは増えているということだろう。ただそれが、衰退する分野のコミュニティの代替となるとは限らないのではないか。2015/02/14

おだまん

2
つながるのは社会的なことで、そのツールの変遷が体系的で分かりやすかった。2014/04/24

木村すらいむ

1
2000年以降,ネットを個人や企業が広く使うようになった状況を捉えたメディア論あるいは社会学の本を探していて見つけた.現代社会は個人化したということを背景に,人々がどのような〈つながり〉を模索しているかを記述し,その意義を探ろうとしている.Twitter,LINE,Mixi,Facebook,オンラインコミュニティ,コミュニティカフェ,協同組合などを例に,社会学の観点からつながり,あるいは分断を分析している.個人と大集団の間にある共同的なつながりの変化に気づかされた.2014/08/23

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