内容説明
M‐GTA・事例・エスノグラフィーの方法と、具体例としての作品とを往復しながら、質的研究の実践的理解をめざす。ヒューマンサービス領域必読の、高齢者に焦点をあてた人間理解の試み。
目次
序章 記述の厚みの実践
第1章 作品・M‐GTA 老夫、老妻ヲ介護ス(介護日課の構造化;改めて夫婦であること;砂時計の時間感覚;分析結果の実践的活用に向けて)
第2章 作品・事例 ソレントへ―Mrs.A、最後の日々(ソレントの街;ソレントでのMrs.A;不本意な転居;心身分離;ホステルでのMrs.A;人格の老衰;ホステルに戻る;最後の日々;葬儀;ソレントへ)
第3章 作品・エスノグラフィー スウェーデン思索の旅―成熟社会と高齢者ケア(高齢者ケアの現実;平和と福祉の関係;福祉社会の昨日から明日へ)
著者等紹介
木下康仁[キノシタヤスヒト]
1953年山梨県小菅村生まれ。1984年カリフォルニア大学サンフランシスコ校、人間発達・エイジング研究科博士課程修了(Ph.D.)。現在、立教大学社会学部教授(社会老年学、福祉社会論、質的研究法)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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