内容説明
解釈法社会学の挑戦。モダンの理念に呪縛されている経験科学的法社会学の枠組みを解体し、「したたかな主体」による日常的実践(密猟的抵抗)を拠点に、新たな法・社会像の呈示をめざす。ポスタモダン後の社会科学知のあり方を模索する、刺激に満ちた知的冒険の書。
目次
序 モダンの退潮と社会理論の課題
第1章 経験主義法社会学の系譜
第2章 CLS(Critical Legal Studies)の衝撃
第3章 ポストモダン・ターンと社会科学
第4章 プラクティス論の射程
第5章 解釈法社会学の台頭とLaw and Societyパラダイム批判
第6章 法のディスコースとプラクティス
第7章 散在する権力・遍在する抵抗
第8章 「科学」と「戯れ」のはざまで
むすび 解釈法社会学のプロジェクト