知恵の森文庫
みんな元気に病んでいる。―心がしんどい普通の人々

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  • サイズ 文庫判/ページ数 226p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784334783198
  • NDC分類 493.7
  • Cコード C0195

内容説明

「目立ちたくない」「買ってるときは、楽しいの」「悪いのは、あたしじゃないのに」―。うつ病・不安神経症・過食・拒食・依存症など、ふとしたことから、心の病いにかかった「普通の人々」を描き、著者が自身の体験をもって、励まし語りかけるコミック・エッセイ。「決して自分だけじゃないんだ」と、読んで心がふーっと軽くなる本。

目次

目立ちたくない―容姿のコンプレックスから拒食・過食に走ったF子の場合。
職場のみんなに嫌われているの―永遠の優等生ゆえに、仕事仲間と溶け込めず心身症になったK子の場合。
おかあさん、どうしよう―母のいうとおりに生き、結婚したら不能になったA男の場合。
みんな私のほうを見て!―過度のジコチュー女で、ヒステリー症状を起こしたL子の場合。
本当の自分はなあに?―男らしく、と厳しいしつけの果てにゲイの世界に入ったE男の場合。
好きだから…お金をあげる―大金を注ぎこむことを唯一の愛情表現と思い、カード破産に陥ったB男の場合。
買ってるときは、楽しいの―夫の浮気に対する腹いせから、狂気の買い物依存症になったC子の場合。
あの感じが、忘れられない―寂しさから見境のないパチンコ通いでサラ金地獄にはまったH子の場合。
ぼくは人間が嫌いだ―人と関わりたくないと出社拒否し、ことごとく会社を首になるD男の場合。
本当はあたし、特別な人間なんだもん―自分は世界の大スターになると信じて疑わず、情緒不安定が続くI子の場合。〔ほか〕

著者等紹介

藤臣柊子[フジオミシュウコ]
1962年東京生まれ。’82年に「別冊フレンド」より漫画家デビュー。エッセイストとしても活躍中。美容・遊び・冒険から心の病いまで、自身の体験をベースにした独自の語り口が多くの読者の共感と安堵を呼ぶ
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

佐島楓

19
マンガでさまざまな心の病のケースを紹介した本。こういった話題のハードルを下げるのは難しいと思うので、アイデアに感服です。また、親子関係に根ざした症例がとても多く、せめて病気をきっかけに修復できれば良いのに・・・と思いました(状況にもよるでしょうが)。お辛いときは休む! が一番の薬です。自分を壊してしまう前に。2013/12/21

7
まあまあ楽しく読めました。2020/01/19

遠野

7
70%の漫画と30%のエッセイという感じで、とても気楽に読める本。私も「脳みそ系」に近いので、『なか休み』の作者自身の記述には感じるところがあった。自分自身を何とかしないとこれが一生続くのだ。私は私になんとか勝たないといけない。とりあえず一人になって、自分のことに自分が責任を持つというのは有効だと思った。人に歴史あり。自分の性格がどんな風に形作られたのか分析するのは、脳みそ系人間にとって大事なことなのだろう。2011/01/30

ひろ

6
メンタル弱いから人ごとではないなと思いながら読む。なるほど、親が子供に与える影響が病に繋がったりするのか…。全てではないだろうが、そういうこともあるのだろう。2017/04/12

かおぬ

3
最初の作者の体験の漫画やまえがきは好感が持てた。だが、普通の人々の心が突然しんどくなってしまうのは特別なことじゃないと書いてあるのに、内容はごく普通の人々を描くというより、ちょっとキワモノに近い方達をウヘースゴいねーと見ている感じだった。そして作者のコメントが偉そうだなと感じてしまった。なんだかんだ言いましたが読んで良かったです。2010/10/02

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