光文社古典新訳文庫<br> テアイテトス

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光文社古典新訳文庫
テアイテトス

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  • サイズ 文庫判/ページ数 495p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784334753931
  • NDC分類 131.3
  • Cコード C0110

出版社内容情報



プラトン[プラトン]
著・文・その他

渡辺邦夫[ワタナベ クニオ]
翻訳

内容説明

知識とは何か、ほんとうに知っているとはどういうことかを主題に、ソクラテスの助産術などのエピソードをまじえ、知識と知覚について、相対主義批判、記憶や判断、真の考えなどとの関係について対話を重ね、若き数学者テアイテトスを「知識の哲学」へと導く、プラトン絶頂期の最高傑作。

目次

導入部(ソクラテスとテオドロスの初めの対話;ソクラテスとテアイテトスがかわす、初めの哲学的対話)
第1部 知識の第一定義「知識とは知覚である」の提示、展開、批判(「知識とは知覚である」という定義をもとに、プロタゴラスの「相対主義」と、ヘラクレイトスの「万物流動説」を、これと一緒に組み合わせて、一つの哲学的立場をつくる;第一定義の批判的検討)
第2部 知識の第二定義「知識とは真の考えである」の提示と批判(第二定義と、「虚偽は不可能である」とする難問;第二定義の論駁)
第3部 知識の第三定義「知識とは真の考えに説明規定が加わったものである」の提示と批判(第三定義と、「ソクラテスの夢」;第三定義の批判的検討)
結論 知識は、知覚でも、真の考えでも、真の考えに説明規定が加わったものでもないこと

著者等紹介

プラトン[プラトン]
427‐347B.C.。古代ギリシャを代表する哲学者。アテネの名門の家系に生まれる。師ソクラテスとの出会いとその刑死をきっかけに哲学の道に入り、40歳ころには学園「アカデメイア」を創設して、晩年まで研究・教育活動に従事した

渡辺邦夫[ワタナベクニオ]
1954年生まれ。茨城大学人文社会科学部教授。博士(学術)。東京大学大学院比較文学比較文化専門課程博士課程単位取得退学。古代ギリシャ哲学専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ころこ

45
本文はかなり込み入っています。他方で「解説」は大変優れているので、「解説」に軸足を置いて読む方が良さそうです。「知識とは何か」が議論されます。知識とはエピステーメーのことであり、エピステーメーといえばフーコーのエピステーメーです。フーコーのエピステーメーは知識における背後世界の構造のことで、第一部で論駁される「知識とは知覚である」というのと上手具合に対照させられます。とはいえプラトンのエピステーメーは背後世界というような抽象的なものではなく、リバースエンジニアリングのような物理的構造の意味合いのようです。2021/11/30

hitotoseno

16
プラトンの対話篇というと、ソフィストなどを相手にしたソクラテスが弁論でバッタバッタと薙ぎ倒していくというイメージがある。しかし本書では数学に秀でたテアイテトスという青年と共に、協力しながら「知識」とは何かを探っていく啓蒙的なソクラテスが描かれている。産婆の母のもとで生まれたソクラテス流の助産術が素直に発揮されている対話篇といえるが、興味深いのはテアイテトスがソクラテスによく似た顔をしているという点だ。言ってみれば、テアイテトスは見かけ上はソクラテスによく似ているが、中身はそうとは限らない。2021/06/12

buuupuuu

15
本書は知識論の古典で、「知識とは正当化された真なる信念だ」という考えの源流とされるが、実際に提出されているのは「知識とは説明規定が加わった真なる考えだ」というものである。説明規定として挙げられているのは、構成要素からの説明だったり、差異による説明だったりで、「それは何であるか」に答えるものだと言える。知識の対象は、徳や人だったりして命題ではない場合もある。また、プラトンは知識を徳との関係から探求していたはずで、そういう観点からしても、単なる命題的態度のようなものを考えるだけでは不十分としたはずだと思う。2022/01/30

ともブン

13
若き数学者テアイテトスを相手に「知識とは何か」を探る対話篇。知識とは知覚である→知覚は人によって有り様が異なる(相対主義)、→記憶や判断、真の考えである→万物流転説など、寄り道をしながら次々とテアイテトスの中に芽生える物事を助産していくソクラテス。結局はどれも空虚なものであったとして結論。例え話が難解すぎて流し読みしかできなかったが、親切な解説のお陰でようやく道筋が見えた。プラトンの書は現代も研究が続けられ、その解釈や論旨の在り方が議論されているとある。またいつかチャレンジしてみたい。2022/01/01

しゅん

11
解説で「相対主義と対峙している」という旨のことが書かれており納得。この本のポイントはソクラテスが裁判を受けて毒杯を飲んで死ぬ直前に若き学者(テアイテトス)と語っている設定。つまり余裕綽々で抽象的な議論に耽るじじいが実は死を覚悟してるということが、ある種の引き裂かれた味わいとなっている。知識とは引き裂かれを継承することだと、この書物は語っているのではないだろうか。そこにこそ、相対主義の無敵っぷりを破る力があるのではないか。なんてことを考えた。細かい議論を追えてないので要再読。2020/11/30

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