光文社新書<br> ドキュメント 底辺のアメリカ人―オバマは彼らの希望となるか

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光文社新書
ドキュメント 底辺のアメリカ人―オバマは彼らの希望となるか

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  • サイズ 新書判/ページ数 246p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784334034894
  • NDC分類 316.853
  • Cコード C0236

内容説明

人類のるつぼアメリカは、差別と貧困の国でもある。いまだ差別されるブラック、ヒスパニック、チャイニーズ、ジャパニーズ、コリアン、そして貧困にあえぐホワイトは、どんな状況に置かれているのか?また、彼らは黒人初の大統領バラク・オバマをどう見たのか?アメリカ在住12年半、2人のアメリカ国籍の子どもを持つジャーナリストが、ネヴァダ、ペンシルバニア、カリフォルニア、フロリダ、ミシガン、ルイジアナ、ニュージャージーなどを回り、“弱者”が置かれた現実を拾い上げた。米大統領選との同時進行ドキュメント。

目次

マイノリティー初のアメリカ合衆国大統領誕生
ヒスパニックの選択
地べたのレッドネック
アメリカ最初の首都で
いわく付きのフロリダ
日系退役軍人たち
コリアン・アメリカン
暴動の街、絶望の街、モーターシティ・デトロイト
ハリケーン、カトリーナから3年―ニューオーリンズ1
マーティン・ルーサー・キングの再来―ニューオーリンズ2
勝利に近付くオバマ
日本で知られたハワイアンの心境
あるユダヤ人の望み
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CHANGE

著者等紹介

林壮一[ハヤシソウイチ]
1969年埼玉県生まれ。東京経済大学卒。週刊誌の記者を経て、ノンフィクションライターに。’96年、渡米。ネヴァダ州立大学リノ校ジャーナリズム学部プリントメディア学科で10科目を履修(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

西澤 隆

6
オバマ大統領登場直前の頃の高揚感とともに読むアメリカのレポート。結局アメリカというのは逆転のチャンスはそれなりにあるものの結局一部の人にしか配慮が行き届かない国でもあるのだなと痛感する。公が全部をフォローすることをハナからあきらめているから篤志家的なひとたちが部分的に動く。一方で災害や不況などで「放棄」されたまちがあったり医療と縁なく暮らさざるを得ないひとたちがいたり。傷んだとはいえかなり網羅されたセーフティネットがあり、ひらいたとはいえまだまだ階層差の小さい国に住んでいることをありがたく思う一冊でした。2018/01/06

おらひらお

3
2009年初版。基本的にアメリカ大統領選挙と時期を同じくしたインタビューから構成された本です。読みやすくわかりやすいのですが、やや盛り上がった当時の状況に合わせて執筆された印象も残ります。もともとは「小説宝石」に連載されたものです。2012/09/04

Momoko Suzuki

1
非常に興味深く読めた本。特に、日系アメリカ人の太平洋戦争への思い、その後の政治的思想が面白かった。あと、韓国系アメリカ人の人が言った「大統領の肌の色ってそんなに重要な要素か?」的な発言に胸がスカッとした。こういう息子を育てたいと思った。2015/05/27

yahiro

1
少し前の内容だが、丁寧なドキュメントだと感じた。様々なバックグラウンドを持った人間がアメリカ合衆国で生活しているが、それぞれがそれぞれの信念や歴史に従って、国のトップを選ぶ。彼らの共通認識は似ているが、ここまで価値感の違いによって結論が変わってくるのか、と思った。医療問題など、根深い問題は多いが、興味深いドキュメンタリであった。2013/12/29

boya

1
アメリカには、散らばった影と相対して光がある。長年、アメリカの貧困層を追いつづけている著者らしい、しっとりと落ち着いたルポ。タイトルどおりの過不足ない筆つきに好感が持てる。2011/08/20

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