出版社内容情報
ついに語用論の時代がやってきた!
言語学に興味がある誰もが待ち望んでいた語用論入門の決定版がついに登場。多くの言語学者の興味をひきつけ、新しい成果が次々と生まれている「現在進行形」の分野・語用論。その考え方を重要なものにしぼってわかりやすく紹介し、語用論のおもしろさと奥深さを体感しながら、日本語研究に必要な語用論の知識が楽しみながらしっかりと身につけられる。日本語教育能力検定試験の対策にも最適。
著者紹介/著者による他の著作等
加藤重広(かとう しげひろ) 1964年青森県八戸市生まれ。東京大学文学部言語学科卒業、東京大学大学院人文科学研究科言語学専攻博士課程修了。文学博士。現在、富山大学助教授。専門は統語論・語用論。著書に『日本語学のしくみ』(研究社)、『日本語修飾構造の語用論的研究』(ひつじ書房・平成15年度新村出賞受賞 http://www.e-hon.ne.jp/bec/SC/PrizeInform?SHOUCD=193 )ほかがある。
第1章 語用論の出発点
Q1 語用論とは、いったいどんな分野ですか?
Q2 語用論はどのように誕生したのですか?
Q3 文は必ず真か偽と決められますか?
章末問題
第2章 語用論の展開
Q4 会話になにか原則はあるのですか?
Q5 「会話の推意」って何ですか?
Q6 グライスの考えはどう継承されましたか?
Q7 ことばに人間関係が反映することはどう捉えますか?
Q8 語用論は会話のやりとりしか分析しないのですか?
章末問題
第3章 日本語への応用
Q9 日本語の指示詞は、距離と領域で使い分けるのですか?
Q10 日本語の指示詞の照応用法はどんなものがありますか?
Q11 「この交差点、右折できたかな」は、過去じゃないのになぜタ形なんですか?
Q12 「ていうか」のはたらきはどのようなものですか?
Q13 文末に使う「よ」は強調、「ね」は確認の意味ですか?
章末問題
第4章 語用論を使う
Q14 語用論によって何がわかるのですか?
章末問題
さらに勉強したい人のための参考文献
索引
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