内容説明
最高の物語、丁寧な注釈、信頼できる訳文。「英語」を捏造するアジア人、独自の愛を見出す女の子、過酷な生を生きるアフリカン=アメリカンの若者…英語で書かれた小説を辞書なしで100%楽しむ本。
目次
スチュアート・ダイベック「ファーウェル」
ポール・ボウルズ「あんたはあたしじゃない」
レベッカ・ブラウン「A Vision」
リン・ディン「“!”」
アグネス・オーエンズ「機能不全家族」
ナナ・クワメ・アジェイ=ブレニヤー「ザ・フィンケルスティーン5」
授業後の雑談
著者等紹介
柴田元幸[シバタモトユキ]
翻訳家、東京大学名誉教授。東京都生まれ。現代アメリカ文学を数多く翻訳。2010年、トマス・ピンチョン『メイスン&ディクスン』(新潮社)で日本翻訳文化賞を受賞。文芸誌『MONKEY』、および英語文芸誌MONKEY責任編集。2017年、早稲田大学坪内逍遙大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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やすのりん
1
You are not Iがすごい! なんで?死体の口に石をひとつずつつっこんだのは 面白すぎる2023/08/19
DEN2RO
1
英語の小説を原文で読むシリーズの第2巻。故郷を失った異文化からの移住者、精神病棟を抜け出す夢、同性愛者が回想する少女時代、最底辺の子供の悲惨な境遇、でたらめな英語を教えるベトナム人教師、そしてアフリカ系アメリカ人が生きる過酷さ。他者の身になって読む物語です。2022/02/19
Omelette
1
最初のほう、第1巻より収録作品がつまらなく感じ、この分だと第3巻以降読むのはしんどいかなと思ったけど、中盤以降はちゃんとおもしろかった。あいかわらず解説は淡白で、必要最低限に近い。2021/08/26
ゆたち
1
the finkelstein 5に印象を全部持っていかれた感じ。第一巻も含めて1番長い話だったが一気に読んでしまった。フィクションでありながらフィクションではない。BLM運動にも通じる話。2021/05/15