出版社内容情報
原理の拮抗を通じて自己形成してきた日本文化─われわれ自身の生きる環境─が有する固有の歴史性を確かめ直した上で、その基盤となっているものを探りつつ、将来の姿を展望する。
内容説明
新しい哲学をつくるには、日本の伝統を掘りおこし、そこから可能性を汲みださねばならぬ。21世紀の哲学は人間環境学だ。
目次
1 日本とその文化の根本問題(日本文化に固有なものはあるか;日本文化と中国文化;日本文化の形成における中世の意義;日本と世界:日本の近代化・アジアの近代化)
2 日本の歴史・文化環境の基礎知識と考え方(日本文化・日本語教育分野;芸術・技術文化分野)
3 21世紀の日本文化―日本の自然・文化と科学技術