プラスチックの木でなにが悪いのか―環境美学入門

西村 清和【著】

勁草書房（2011/12発売）

• サイズ B6判／ページ数 416p／高さ 20cm
• 商品コード 9784326653676
• NDC分類 701.1
• Cコード C1070

内容説明

もし街路樹がプラスチックの木になったら、あなたは、美的／倫理的に、これに反駁できますか？環境美学の企てが、本書から始まる。

目次

第１章　自然の概念
第２章　自然の美的鑑賞
第３章　風景の美学
第４章　廃墟の詩学
第５章　プラスチックの木でなにが悪いのか
第６章　自然の悲惨と美的なアルス
第７章　“内なる自然”の美学
第８章　環境アートと自然観

著者等紹介

西村清和［ニシムラキヨカズ］
１９４８年生まれ。東京大学文学部美学芸術学科、同大学院修了。東京大学大学院人文社会系研究科教授。主著『遊びの現象学』（勁草書房、サントリー学芸賞）など（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[たまネギ子]

難しかった。美の定義は、倫理観によって左右される、という事かしら・・・。

2017/12/07

[伊野]

環境美学入門と銘打っているが、美学入門としても読むことができそう。タイトルの疑問に対する判断の基準は、個別の（各地域の）アートワールドにおける美的フレーミング、つまり「美が在るのではなく、何を美と感じるか」ということと美的フレーミングの倫理観「その美的質は倫理的に正しいかどうか」ということであり、本書では、ロサンゼルスの大通りに900本のプラスチック製樹木を設置した実証実験などを例に考察している。全体的に難しめ。また、第４章「廃墟の詩学」における廃墟の美的判断の記述は、廃墟の魅力の言語化の解像度が高い。

2021/01/16

[takao]

うーん

2017/07/07

[まり]

まあそうなのだろうけど、「環境美学」の理論をあつかった文献…タイトルがインパクトあるわりに、イマイチ「プラスチックの木でなにが悪いのか」はすっきりはっきり納得できなかったのは私の基礎知識、勉強意欲が足りないからか…!?

2013/06/17

[ひろ]

「美学系　やっぱり手強い　美学本」ってな感じでちょっと整理しないと内容が頭の中でゴチャゴチャゴチャ。

2013/07/29