出版社内容情報
韓国・中国・台湾・タイ・シンガポールの子どもと高齢者に対するケアを中心に現地調査。近代化とグローバル化の同時進行する現代アジアに「家族の今」を見る。
1980年代以降の急速な経済発展を受け、東アジア、東南アジアの諸地域では、社会の変化が加速しており、都市中間層の台頭が目覚しい。本書は2001年~2003年に現地調査を実施し、その調査の成果にもとづいて、現代アジアにおける家族とジェンダーの現状と変容、その多様性と共通性を示し、変動を貫く論理を探究する初めての本。
序章 アジアの家族とジェンダーを見る視点
──理論と方法──
第Ⅰ部 韓国
第1章 韓国の母性と育児援助ネットワーク
──日本との比較視点から──
第2章 韓国女性のライフコースと仕事・家族役割の意味
第3章 韓国の高齢者
第Ⅱ部 中国・台湾
第4章 中国の育児
──ジェンダーと親族ネットワークを中心に──
第5章 中国の高齢者
──中日比較の視点から──
第6章 台湾の育児
第Ⅲ部 タイ
第7章 タイ・バンコク都における中間層の家事・育児・介護
──再生産労働の社会的枠組み──
第8章 バンコクにおける女性のライフコースの変化と主婦化をめぐって
第9章 女性の社会参加と地域社会
第Ⅳ部 シンガポール
第10章 シンガポールの子育てと子育て支援
第11章 高齢者の扶養・介護からみるシンガポールと日本
──「世帯間の連帯」を促すしくみと「世帯間の自立」を促すしくみ──
第12章 シンガポールにおける外国人家事労働者
結章 アジアの家族とジェンダーの地域間比較
──多様性と共通性──
索引
内容説明
韓国・中国・台湾・タイ・シンガポールの子どもと高齢者に対するケアを中心に現地調査。近代化とグローバル化の同時進行する現代アジアに「家族の今」を見る。
目次
アジアの家族とジェンダーを見る視点―理論と方法
第1部 韓国
第2部 中国・台湾
第3部 タイ
第4部 シンガポール
アジアの家族とジェンダーの地域間比較―多様性と共通性
著者等紹介
落合恵美子[オチアイエミコ]
1958年生まれ。1987年東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。京都大学大学院文学研究科教授
山根真理[ヤマネマリ]
1960年生まれ。1991年大阪市立大学大学院生活科学研究科後期博士課程単位取得退学。愛知教育大学教育学部教授
宮坂靖子[ミヤサカヤスコ]
1960年生まれ。1993年お茶の水女子大学大学院博士課程人間文化研究科単位取得退学。奈良女子大学人間文化研究科助教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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