出版社内容情報
ガバナンス改革により企業やNGOといった民間セクターも統治主体としての政治的・社会的役割を担うようになった。流動性と不確定性が増大した現代社会では、発生する問題をリスクとして認識し、管理することが求められている。では実際のところ、企業や行政などの多様な領域において、リスク管理はどのように捉えられているのだろうか。
内容説明
「ガバメントからガバナンスへの転換」と「産業社会からリスク社会への転換」。いずれも1970年代前後に起こり、しかもその転換が現代社会を近代社会から分かつ歴史的分水嶺となっている。社会理論によるその変容の検討!
目次
第1章 現代的ガバナンスの形成と政治システムの変容(近代国家の統治;1980年代のパブリック・ガバナンス ほか)
第2章 ソサエタル・ガバナンス―機能分化社会におけるガバニングのかたち(現代社会におけるソサエタル・ガバナンス;ソサエタル・メディアと社会 ほか)
第3章 「リスク・ガバナンス」のフレームワークとその課題(はじめに―システミック・リスクへの対応;「リスク」の区別―単純・複雑・不確実・多義的 ほか)
第4章 宗教とリスクの交錯―世俗化論の変容をとおしてみた諸相(リスク論の世俗論的性格と世俗化論的性格の変容;世俗化論の受難 ほか)
第5章 科学技術のリスクと無知の螺旋運動(科学技術の両義性;科学と技術の分離 ほか)
著者等紹介
正村俊之[マサムラトシユキ]
1953年生まれ。東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。大妻女子大学社会情報学部教授、東北大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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