出版社内容情報
「プライバシー」と「安全」が衝突したとき、われわれはいかに考え行動すべきか。プライバシーの本質的価値を浮き彫りにする啓蒙書。「やましいことがないのであれば、安全のために、あなたのプライバシーを開示するのは問題ないのでは?」。この問いを基点として、プライバシーの価値、安全との関係、憲法上の権利としてのプライバシーの性格、新しい技術との関係・対応について、豊富な具体例を通して詳細に論じる。危機に瀕するプライバシーを救うために。
ダニエル・J・ソロブ[ダニエル ソロブ]
ダニエル・J・ソロブ(ジョージ・ワシントン大学教授)
大島 義則[オオシマ ヨシノリ]
大島 義則(おおしま よしのり) 弁護士(長谷川法律事務所)、慶應義塾大学大学院法務研究科講師(非常勤、公共政策法務フォーラム・プログラム担当)。元消費者庁総務課課長補佐(情報公開・個人情報保護・公益通報担当、2012年2月?2014年1月)。主な著書として、『Q&A 改正個人情報保護法』(新日本法規、2015年、共著)、『憲法の地図』(法律文化社、2016年)等。
松尾 剛行[マツオ タカユキ]
松尾 剛行(まつお たかゆき) 平成18年東京大学法学部卒業. 平成19年司法研修所修了. 桃尾・松尾・難波法律事務所入所(今に至る). 平成25年ハーバードロースクール卒業(LL.M.). 平成27年北京大学法学院卒業(中国法修士)・北京大学法学院博士課程入学(今に至る). 弁護士(第一東京弁護士会, 60期), ニューヨーク州弁護士, 情報セキュリティスペシャリスト. 平成26年7月5日, 情報コミュニケーション学会にて学会発表(「オンラインデファメーション規制の日中比較」). 【主な著書・論文】企業情報管理実務研究会編『Q&A 企業の情報管理の実務』(共著)(平成20年). Simon Bushell 編『International Fraud and Asset Tracing』(共著) European Lawyer (平成24年). 「インターネット上の名誉棄損の日中比較研究」(修士論文・平成 27年).
成原 慧[ナリハラ サトシ]
成原 慧(なりはら さとし) 東京大学大学院学際情報学府博士課程単位取得退学。東京大学大学院情報学環助教等を経て、現在は東京大学大学院情報学環客員研究員。主な著書に、『表現の自由とアーキテクチャ』(勁草書房、2016年)等。
赤坂 亮太[アカサカ リョウタ]
赤坂亮太(慶應義塾大学SFC研究所上席所員)
内容説明
「やましいことがないのであれば、安全のために、あなたのプライバシーを制約するのは問題ないのでは?」この問いを基点として、プライバシーの価値、安全との関係、憲法上の権利としてのプライバシーの性格、新しい技術との関係・対応について、豊富な具体例を通して詳細に論じる。
目次
1 価値―我々はいかにプライバシーと安全の価値を評価し衡量すべきか(やましいことは何もない論;全か無かの誤謬;敬譲の危険;プライバシーが単なる個人的権利ではない理由)
2 有事―法はいかに国家安全保障の問題を扱うべきか(振り子論;国家安全保障論;犯罪・諜報の区分を消滅させることの問題;戦争権限論と法の支配)
3 憲法上の権利―憲法はいかにプライバシーを保護すべきか(修正四条と秘匿パラダイム;第三者提供の法理とデジタル事件記録;プライバシーの合理的期待を探究することの失敗;嫌疑なき捜索論;違法収集証拠排除法則を維持すべきか;刑事手続法としての修正一条)
4 新技術―法はいかに変化していく技術に対応すべきか(愛国者法を廃止すればプライバシーは回復するか;法と技術の問題と、議会に任せろ論;ビデオ監視と公共空間におけるプライバシー否定論;政府はデータ・マイニングに従事すべきか;ラッダイト論、タイタニック現象、そして問題解決戦略)
著者等紹介
ソロブ,ダニエル・J.[ソロブ,ダニエルJ.] [Solove,Daniel J.]
ジョージタウン大学法科大学院ジョン・マーシャル・ハーラン法学研究教授。国際的に著名なプライバシー法の研究者。ワシントンDC在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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