学習院大学東洋文化研究叢書
東アジア私法の諸相―東アジア比較私法学の構築のために

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ A5判/ページ数 300p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784326402557
  • NDC分類 324.92
  • Cコード C3032

出版社内容情報

東アジア普通法の発見・構築の可能性を求めて、各国の法制度の相違点と共通点とを明確にし、普遍法の形成可能性、あるべき民法典を考察、将来を展望する。

近時、国際的、地域的な契約法の統一の潮流があるが、東アジアにおいても、その影響によって相次いで法改正がなされている。わが国において、現在債権法および消滅時効法の大幅な改正に向けた作業が始まっているが、それも隣国との協調研究の下で行うことが要請される。中国、韓国、台湾の研究者と協働し、民法典のあるべき姿を探求した。

第1章 台湾における成年後見制度の改正について

第2章 中華民国民法における成年監護制度についての検討

第3章 質・伝貰・典

第4章 韓国における不動産賃貸借制度

第5章 動産・債権担保法制

第6章 台湾における動産担保制度の現状および課題

第7章 中国および日本における債権譲渡制度

第8章 中国および台湾における事情変更の原則

第9章 建物請負契約における解除の一考察

第10章 土地工作物の瑕疵による注文者の契約解除権

第11章 台湾における欠陥製品被害者救済の法理

第12章 中国における生殖補助医療の状況

第13章 生殖補助医療に関する一考察

第14章 東北アジア普通法の形成可能性に対する検討と展望

内容説明

国境による制約を越えた法のあり方が模索、検討されるべき時代に、21世紀にふさわしい市民法典構築のための第一歩として、中国・韓国・台湾の研究者と協力しながら各国の民事法制度の相違点・共通点を明らかにする。

目次

台湾における成年後見制度の改正について
中華民国民法における成年監護制度についての検討
質・伝貰・典―用益的担保権と担保的用益権
韓国における不動産賃貸借制度
動産・債権担保法制―鄭論文へのコメントを兼ねて
台湾における動産担保制度の現状および課題
中国および日本における債権譲渡制度―指名債権譲渡の対抗要件を中心に
中国および台湾における事情変更の原則
建物請負契約における解除の一考察―台湾民法の改正と裁判実務を中心に
土地工作物の瑕疵による注文者の契約解除権―日・台民法の比較法的考察
台湾における欠陥製品被害者救済の法理―消費者保護法と民法の2つの商品製造者責任
中国における生殖補助医療の状況―中国法との比較を中心に
東北アジア普通法の掲載可能性に対する検討と展望

著者等紹介

岡孝[オカタカシ]
学習院大学法学部教授

山下純司[ヤマシタヨシカズ]
学習院大学法学部教授

沖野眞已[オキノマサミ]
一橋大学大学院法学研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。