出版社内容情報
わが国の研究者、弁護士、裁判官、文化庁・音楽・放送業界・芸団協の著作権担当者の90人の執筆者が総力挙げて、著作権法、附則、著作権法等管理事業法の全条文を網羅し、総頁3000頁にもわたる本邦初の大コンメンタール。
デジタル時代を迎え激流の中にある著作権法の百出する議論を踏まえ、考えられるあらゆるケースについて解説する。単なる条文解説にとどまらず、立法の経緯や条約との関係、外国の立法例にも言及し、あらゆる文献や判例を参照しつつ、契約実務、権利者団体等による処理実務などの実務の扱いにも目配りした。これからの法を創造、リードし役に立つ現場対応型のコンメンタールである。著作権法の到達した最高研究水準をさらに高め、浸透している実務刊行を幅広く取り上げ、研究、実務に大きく裨益する。
各巻の構成
1巻 1条~22条の2
2巻 23条~90条の3
3巻 91条~124条、附則、著作権等管理事業法
[関連書]
加戸守行 『著作権法逐条講義(五訂新版)』(著作権情報センター 2006)
はしがき
凡例
本書の特色
第2章 著作者の権利
第3節 権利の内容
第3款 著作者に含まれる権利の種類
23条 公衆送信権等
24条 口述権
25条 展示権
26条 頒布権
26条の2 譲渡権
26条の3 貸与権
27条 翻訳権、翻案権等
28条 二次的著作物の利用に関する原著作者の権利
第4款 映画の著作物の著作権の帰属
29条 映画の著作物の著作権の帰属
第5款 著作権の制限
30条 私的使用のための複製
31条 図書館等における複製
32条 引用
33条 教科用図書等への掲載
33条の2 教科用拡大図書等の作成のための複製等
34条 学校教育番組の放送等
35条 学校その他の教育機関における複製等
36条 試験問題としての複製等
37条 点字による複製等
37条の2 聴覚障害者のための自動公衆送信
38条 営利を目的としない上演等
39条 時事問題に関する論説の転載等
40条 政治上の演説等の利用
41条 時事の事件の報道のための利用
42条 裁判手続等における複製
42条の2 行政機関情報公開法等による開示のための利用
43条 翻訳、翻案等による利用
44条 放送事業者等による一時的固定
45条 美術の著作物等の原作品の所有者による展示
46条 公開の美術の著作物等の利用
47条 美術の著作物等の展示に伴う複製
47条の2 プログラムの著作物の複製物の所有者による複製等
47条の3 保守・修理等のための一時的複製
47条の4 複製権の制限により作成された複製物の譲渡
48条 出所の明示
49条 複製物の目的外使用等
50条 著作者人格権との関係
第4節 保護期間
51条 保護期間の原則
52条 無名又は変名の著作物の保護期間
53条 団体名義の著作物の保護期間
54条 映画の著作物の保護期間
55条 削除
56条 継続的刊行物等の公表の時
57条 保護期間の計算方法
58条 保護期間の特例
第5節 著作者人格権の一身専属性等
59条 著作者人格権の一身専属性
60条 著作者が存しなくなつた後における人格的利益の保護
第6節 著作権の譲渡及び消滅
61条 著作権の譲渡
62条 相続人の不存在の場合等における著作権の消滅
第7節 権利の行使
63条 著作物の利用の許諾
64条 共同著作物の著作者人格権の行使
65条 共有著作権の行使
66条 質権の目的となつた著作権
第8節 裁定による著作物の利用
67条 著作権者不明等の場合における著作物の利用
68条 著作物の放送
69条 商業用レコードへの録音等
70条 裁定に関する手続及び基準
第9節 補償金
71条 文化審議会への諮問
72条 補償金の額についての訴え
73条 補償金の額についての異議申し立ての制限
74条 補償金の供託
第10節 登録
75条 実名の登録
76条 第一発行年月日等の登録
76条の2 創作年月日の登録
77条 著作権の登録
78条 登録手続等
78条の2 プログラムの著作物の登録に関する特例
第3章 出版権
79条 出版権の設定
80条 出版権の内容
81条 出版の義務
82条 著作物の修正増減
83条 出版権の存続期間
84条 出版権の消滅の請求
85条 削除
86条 出版権の制限
87条 出版権の譲渡等
88条 出版権の登録
第4章 著作隣接権
第1節 総則
89条 著作隣接権
90条 著作者の権利と著作隣接権との関係
第2節 実演家の権利
90条の2 氏名表示権
90条の3 同一性保持権
著作権法等改正一覧
事項索引
判例索引
執筆者紹介
内容説明
条文解説にとどまらず、あらゆる文献や判例、立法の経緯、他国の立法例や条約、重要論点、実務にも目配りする。2巻では、著作権の権利、著作権の限界、変動、利用、登録、著作隣接権に関わる著作権法第23条~第90条の3を取り扱う。
目次
第2章 著作者の権利(権利の内容;保護期間;著作者人格権の一身専属性等;著作権の譲渡及び消滅;権利の行使;裁定による著作物の利用;補償金;登録)
第3章 出版権
第4章 著作隣接権(総則;実演家の権利)
著者等紹介
半田正夫[ハンダマサオ]
1933年北海道札幌市に生まれる。1956年北海道大学法学部卒業。現在、青山学院院長代行・常務理事、青山学院大学名誉教授、法学博士、弁護士
松田政行[マツダマサユキ]
1948年東京都杉並区に生まれる。1972年中央大学法学部卒業。現在、青山学院大学法科大学院客員教授、中央大学法科大学院客員教授、法学博士、弁護士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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