内容説明
近代から現代まで、多くの知識人と政治家が戦争の問題に正面から向き合い、実践を重ねてきた。ルソーにカント、フリードリヒ二世にメッテルニヒなど…彼らはどのような平和構想を生み出し、そして現実の国際関係はどのように進展していったのか?近代以降の国際関係の思想と歴史を通観し、これら平和構想の可能性と限界を浮き彫りにする。
目次
第1部 国際主義思想の歴史(十七世紀末まで;ペン、ベラーズ、サン=ピェール;ルソー;カント;ジェレミー・ベンサムとジェイムズ・ミル;十九世紀前半;クリミア戦争から国際連盟へ)
第2部 一九〇〇年までの近代国家間システムの歴史(国家間システムの発端;最初の五十年;ヨーロッパの協調;十九世紀後半の国家間関係)
第3部 二十世紀の国家間関係と国際機構(二十世紀前半の国家間関係;第一次世界大戦;国際連盟の挫折;第二次世界大戦原因論;国際連合の本質と展開;第二次世界大戦以降の国家間関係)
著者等紹介
ヒンズリー,ハリー[ヒンズリー,ハリー] [Hinsley,Francis Harry]
1918年、イギリス生まれ。ケンブリッジ大学セントジョンズ・カレッジで歴史学を学び、第二次世界大戦時にはイギリス政府の諜報機関で情報解読の任務に就く。その後、大学に戻り、ケンブリッジ大学国際関係史教授を長く務めた。専門は歴史学、インテリジェンス研究。1998年に逝去
佐藤恭三[サトウキョウゾウ]
ケンブリッジ大学歴史学研究科博士課程修了、Ph.D.(歴史学)を取得。専修大学法学部助教授を経て、専修大学法学部教授。専門は国際関係史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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