出版社内容情報
人々は恐れるべきでないときに恐れ、恐れるべきときに大胆であったりする。民主制国家において時として「危険に対する人々の狼狽」は集団、都市、ひいては国家に多大な影響を及ぼす。人々の恐怖/不安と法や政策の関係はどのようにあるべきか。熟議民主主義・合意論をリスクや恐怖/不安という現代に欠かせない視点と交錯させ論じる。
内容説明
病原菌、有毒化学物質、テロリズム…政府はいかにして民衆の恐怖や不安に応じるべきか。予防原則を批判・再構築し、行動経済学・熟議民主主義と結合する。
目次
第1部 問題編(予防とその機能不全;予防原則の背景;最悪のシナリオ;野火のように広がる恐怖)
第2部 解決編(予防原則の再構築と恐怖の管理;費用と便益;民主主義、権利、分配;リバタリアン・パターナリズム(リチャード・セイラーと共著)
恐怖と自由)
結論 恐怖と愚行
著者等紹介
サンスティーン,キャス[サンスティーン,キャス] [Sunstein,Cass R.]
1954年生。ハーバード大学ロースクール教授。専門・憲法、行政法、環境法、法哲学、1978年ハーバード大学ロースクール修了。連邦最高裁判所で最高裁判事補佐官を務めた他、マサチューセッツ州最高裁判所、米国司法省等に勤務。1981年よりシカゴ大学、2008年から現職。2009年、行政管理予算局の情報・規制問題室長に就任
角松生史[カドマツナルフミ]
1963年生。1992年東京大学大学院法学政治学研究科博士課程単位取得退学。東京大学社会科学研究所助手、九州大学法学部助教授を経て、2005年より神戸大学大学院法学研究科教授
内野美穂[ウチノミホ]
1978年生。神戸大学法学研究科博士課程後期課程在学中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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