感覚学としての美学

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  • サイズ B6判/ページ数 281,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784326153862
  • NDC分類 701.1
  • Cコード C3010

出版社内容情報

美学を再び感覚的認識の理論へと回帰させる力強い思索。私たちは、判断ではなく、現在の経験をどのように捉えたらよいのか。

本書は、20世紀後半の身体の再発見、感性の復権、芸術概念の拡大等の動向に影響を受け、美学をその本来の語源に遡った「感覚的認識の理論」として再興しようとするものである。伝統的美学の芸術作品への跼蹐を批判し、デザイン、自然等へ拡張する認識の課題を正面から扱う。


第一章 序論
1 感覚的認識の理論としての美学
2 美学の対象領域──自然・デザイン・芸術──
3 実在的なものの審美化
4 自然美学
5 芸術

第二章 知覚
1 始まりの問題
2 知覚の鍵
3 知覚の実例

第三章 雰囲気
1 概論
2 進入
3 違和感
4 雰囲気という概念

第四章 雰囲気的なもの
1 雰囲気との違い
2 準物体
3 芸術の主題としての雰囲気的なもの、
  美的自然の要素としての雰囲気的なもの

第五章 情態性
1 知覚の自我極
2 知覚の前提としての現前性
3 襲われていることと自己感知

第六章 共感覚
1 雰囲気の性格
2 共感覚とは何か
3 ゲーテによる色彩の感覚的道徳的作用
4 雰囲気の性格の産出における感覚質の置換可能テーゼ

第七章 観相
1 雰囲気の性格とその産出者との関係
2 観相学小史
3 新しい観相学の試み

第八章 場面
1 美的仮象と現象的現実
2 演出
3 場面の経験と産出

第九章 脱自
1 属性と脱自
2 アリストテレスの例
3 脱自としての属性

第十章 記号と象徴
1 記号論と解釈学
2 象徴
3 『孤独な木』

第十一章 物
1 実在と現実
2 現出における物
3 物の知覚

第十二章 美的実践と美的批判
1 詩学と趣味の理論
2 美的実践
3 批判


訳者あとがき
文献一覧
人名索引

内容説明

私たちは判断ではなく、現在の経験をどのように捉えたらよいのか。美学を再び感覚的認識の理論へと回帰させる力強い思索。

目次

序論
知覚
雰囲気
雰囲気的なもの
情態性
共感覚
観相
場面
脱自
記号と象徴

美的実践と美的批判

著者等紹介

ベーメ,ゲルノート[ベーメ,ゲルノート][B¨ohme,Gernot]
1937年デッサウ生まれ。1972年ミュンヘン大学にて教授資格取得。その後ハンブルク大学、ハイデルベルク大学助手、マックス・プランク研究所(シュタルンベルク)研究員等を経て、ダルムシュタット工科大学の哲学教授(1977‐2002年)。現在は同大学名誉教授。専門は自然哲学、美学、倫理学、プラトン・カント研究

井村彰[イムラアキラ]
1956年生まれ、東京芸術大学大学院美術研究科修士課程芸術学(美学)修了。東京芸術大学美術学部助教授

小川真人[オガワマサト]
1965年生まれ。東京芸術大学大学院美術研究科博士課程芸術学(美学)修了、博士(美術)。東京工芸大学芸術学部助教授

阿部美由起[アベミユキ]
1971年生まれ。東京芸術大学大学院美術研究科博士課程芸術学(美学)中退。実践女子大学、聖心女子大学非常勤講師

益田勇一[マスダユウイチ]
1958年生まれ。東京芸術大学大学院美術研究科博士課程芸術学(美学)単位取得退学。白鴎大学発達科学部助教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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akuragitatata

1
難しいですが、まぁようするに理性も大事だけど、感覚大事だよね。みたいな。2009/05/29

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