間違った医療―医学的無益性とは何か

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間違った医療―医学的無益性とは何か

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  • サイズ A5判/ページ数 308p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784326102952
  • NDC分類 490.15
  • Cコード C3012

出版社内容情報

その治療は、本当に患者のためになっているのだろうか? 医療のゴールという観点から、医学的無益性という概念を徹底的に問い直す。

医学的無益性とは、医学的に見て患者に対して回復という利益をもたらすことができない試みのことを指す、医療倫理学の重要な概念である。本書ではよく混同されがちな資源配分の問題との違いを明確に論じ、高度に発展した現代医学のもとにあって医療が本来目指すべきゴールとは何かという観点から、あるべき議論の方向性を示す。

内容説明

その治療は、本当に患者のためになっているのだろうか?患者に対して回復という利益をもたらすことのない試みを指す、「医学的無益性」。医療倫理におけるこの重要な概念を、医療が本来目指すべきゴールとは何かという観点から論じる。

目次

これは医師がなすべきことになっているのか?
Noと言うことが難しい理由
Noと言わなければならない理由
「できることをすべてやってほしい!」と言う家族
無益性と資源配分
訴訟にあふれた社会における医学的無益性
医学的無益性の倫理的な含意
現状とあるべき姿―患者の皆さんへ
現状とあるべき姿―医療従事者の方々へ
肝心な点―医学的無益性
医学的無益性―私たちはいまどこにいるのか?

著者等紹介

シュナイダーマン,ローレンス・J.[シュナイダーマン,ローレンスJ.] [Schneiderman,Lawrence J.]
1932年生まれ。カリフォルニア大学サンディエゴ校医学部名誉教授。ハーバード大学医学部で医学博士(M.D.)を取得。カリフォルニア大学サンディエゴ校医学部で家庭医学・予防医学の教鞭をとりながら、同医療センター倫理委員会の創設共同委員長を務める。医療倫理の権威として広く認知されており、170以上の医学・科学論文を発表している。小説家、劇作家としても活躍。2018年歿

ジェッカー,ナンシー・S.[ジェッカー,ナンシーS.] [Jecker,Nancy S.]
1960年生まれ。ワシントン大学医学部生命倫理・人文科学科教授。ワシントン大学医学部哲学科、法学部非常勤教授。ワシントン大学とスタンフォード大学で哲学の修士号を取得後、1986年、ワシントン大学で博士号を取得(Ph.D.)。専門は生命倫理学。数多くの生命・医療倫理学に関する実績を有している

林令奈[ハヤシレイナ]
東京大学大学院医学系研究科医療倫理学分野助教

赤林朗[アカバヤシアキラ]
東京大学大学院医学系研究科医療倫理学分野教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Iwata Kentaro

13
誤診とか、less is moreの話と思いきや、medical futilityの話だった。この議論はぼくが研修医の頃からあったが、未だにこういう議論が成立するということは米国でもやはり悩みは同じなのだ。が、米国では学的解答を追求し、法的根拠やシステムに落とし込もうとするのに対し、日本では「現場目線」でなあなあで対応する、という違いがあるだけで。「できることはすべてやってほしい」問題、あなたならどうしますか、、、、2022/04/08

ヒナコ

10
本書は、安楽死・尊厳死のなかでも「延命治療の差し控えと中止」という消極的安楽死・尊厳死を扱ったものと分類できる。しかし、一般に議論されている消極的安楽死・尊厳死と本書の議論はかなり文脈を異にする。それは、本書が扱う問題が、「無益な治療」論と呼ばれるような領域だからである。それは、その治療を試みても有益ではない場合に、治療を差し控えたり中止したりするという状況であり、患者の自己決定を中心に据えた「延命治療の手控えと中止」とは文脈を違えるものである。→2022/03/12

BATTARIA

2
原発事故やコロナ禍で、日本人の科学リテラシー不足を云々する人が多くなったけど、大事なことは知識や法則や公式を理解するのではなく、その科学特有の本質をつかむこと。医学であれば、医療行為は患者の利益のためにやることで、特定の臓器や身体部位の疾患を治すためではないこと、医療の可能性は無限ではないことなど等を、医療従事者ではない一般人が理解できていれば、医療をめぐるトラブルも確実に減るはずなのに、ほかならぬ医療従事者がわかっていない。それがいまのコロナ禍の根本的宿痾だ。2021/10/05

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