生活保護200万人時代の処方箋 - 埼玉県の挑戦

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  • サイズ A5判/ページ数 187p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784324095188
  • NDC分類 369.2
  • Cコード C3036

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

壱萬弐仟縁

17
仕方がない、という諦めを子供の頃から抱いてしまう(23頁)。 希望学が玄田有史教授らによって提起されているが、 生活保護の子供にとっての希望とは、学べる自由、 働く場を選べる自由とかではないか? 貧困の世襲化は、学歴の世襲化でもあり、 不可逆的な格差固定をもたらす。 構造的な問題。 社会的な居場所とは、社会とのつながりの中で、 人々が、自分が受けられ、自分であることが尊重 されると感じることのできる場所(35頁)。 埼玉県のアスポートという取り組みは、他の自治体で やっていないのなら、ましなのだろう。  2014/04/05

ブルーツ・リー

4
受けてしまうと抜け出せなくなる生活保護。 その中でも、埼玉県に置いては、保護受給者との伴走型支援という形で、受給者の自立を後押ししている。 かなり、行政の側の情報が多く、実際にはここまで上手く経済的自立にまで至ったケースは少ないのだが、方向性としては、共感、伴走型というのは正しいのかも知れない。 本人に自立の意志が無い人も多く、とにかくも共感し、やる気を持ってもらう所から支援しないといけない。 大人になってから怠惰な性質を改めるのは難しいのだなあ、と実感した。 子供時代から、頑張る経験を積まなくては。2023/01/12

カワウソさん

0
「生活保護=税金で生きている人たち」と短絡的に見ると問題の本質を見誤る。生活保護はあくまでも自立支援の一環だ。それは他の社会保障システムと何ら変わりはしない。そんな生活保護受給者に対して、埼玉県が取り組んでいる「教育・就職・住居」の支援、「アスポート」が紹介されている。画一的なサポートではなく、一人の人生、一家族の生活に寄り添ったサポート体制を県が率先して行っているということ、そしてこの取り組みに積極的に参加する福祉法人、ボランティアの方など、今後の生活保護福祉におけるメソッドがたくさん詰まっている。2018/08/20

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