内容説明
生誕百年太宰文学へのあらたな熱視線。「無頼派の旗手」という倫理的偶像から、現代の「ネット社会の孤独の体現者」へと、太宰文学は、常に時代とともに読み継がれていく。
目次
第1部 太宰治の時代
第2部 表現の時代性
第3部 太宰治の表現機構
第4部 さまざまな視点から
第5部 享受史
第6部 研究案内
著者等紹介
安藤宏[アンドウヒロシ]
1958年、東京生まれ。82年に東京大学文学部を卒業し、87年、同大学院人文科学研究科博士課程を中退。同文学部助手、上智大学講師、助教授を経て、1997年、東京大学大学院人文社会系研究科助教授(07年より准教授)。専門は日本の近代文学。太宰治の自意識過剰の饒舌体に着目するところから出発し、近代小説の表現構造について研究を進めている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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