Rによる地理空間データ解析入門

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Rによる地理空間データ解析入門

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  • サイズ B5判/ページ数 408p/高さ 26cm
  • 商品コード 9784320124394
  • NDC分類 417
  • Cコード C3041

出版社内容情報

 近年,統計局がe-statにより行政に関する各種統計データを積極的に公開している。このような動きを受けて,オープンデータに関する関心が高まっている。多くのオープンデータは地理空間情報と結びついており,地理空間データ分析を行うことで単純に統計データを眺めていただけではわからない空間上の関係を把握することができる。本書はそのような地理空間データ解析をRを用いて行うための入門書である。
 第1章から第4章までの前半部では,Rを用いた基本的なデータ処理について解説している。一般的なRの入門書とは異なり,地理空間データを例にとって説明しており,具体的な分析を進める上でのデータの前処理を学べる内容となっている。
 第5章から第9章までの後半部では,地理空間データ解析について,初歩的な内容から発展的な内容まで解説している。地理空間データ解析を支える理論について丁寧に解説されているのはもちろんのこと,実際のデータを用いたケーススタディも紹介されているため,読者は手を動かしながら理解を深めることができる。特に第9章はインターネットからリアルデータを取得し,地理空間データと結合させることによって,より踏み込んだ分析を行っている。現実のデータ分析の状況にかなり近く,本書の中でも特筆すべき章といえる。
 また,訳者補遺として,現在主流のsimple featuresというGISデータの規格をRで扱うためのsfパッケージについて,付録で解説している。

 本書を通じて,読者はR言語を用いた地理空間データ解析について包括的かつ具体的に学ぶことができる。地理空間データに関心のある読者が,その基礎から発展レベルの内容までを学ぶ際の必携の一冊といえる。

第1章 イントロダクション
1.1 本書の目的
1.2 Rを用いた空間データ分析
1.3 本書の構成と読み進め方
1.4 統計計算におけるRの立ち位置
1.5 Rの入手方法と実行
1.6 Rのインターフェイス
1.7 参考になるインターネット上の資料

第2章 データとプロット
2.1 概要
2.2 Rの基本要素:変数と代入
2.3 データ型とクラス
2.4 プロット
2.5 データの読み書きと保存,読み込み

第3章 空間データの操作
3.1 概要
3.2 GISToolsパッケージについて
3.3 空間データオブジェクトのマッピング
3.4 空間データの属性のマッピング
3.5 シンプルな記述統計
3.6 演習問題

第4章 Rを用いたプログラミング
4.1 概要
4.2 イントロダクション
4.3 プログラムの基本的な要素
4.4 関数の定義
4.5 空間データを用いた関数の記述

第5章 GISとしてRを利用する
5.1 概要
5.2 空間データ間の共通部分の抽出やクリップ操作
5.3 バッファ操作
5.4 地物データを結合する
5.5 ポリゴン中の点データの取得および面積計算
5.6 距離を測定する
5.7 空間データと属性を結合する
5.8 ラスタ形式とベクタ形式を相互変換する
5.9 ラスタ形式のデータを用いた分析の初歩

第6章 Rによるポイントパターン解析
6.1 概要
6.2 空間データにおける特徴
6.3 R によるポイントパターン解析の手法
6.4 カーネル密度推定の応用
6.5 ポイントパターンの二次解析
6.6 マーク付き点過程
6.7 連続する属性を有するポイントパターンの補間
6.8 クリギングアプローチ
6.9 結論

第7章 Rによる地理空間属性分析
7.1 概要
7.2 ペンシルベニア州の肺ガンデータ
7.3 空間的自己相関に関する視覚的探索
7.4 MoranのI統計量:自己相関の指標
7.5 空間回帰モデル
7.6 Rによる空間回帰モデルの最適化

第8章 局所的な空間分析
8.1 概要
8.2 データのセットアップ
8.3 局所空間統計量
8.4 さらなる問題点
8.5 正規性の仮定と局所的なMoranのI統計量
8.6 GetisとOrdのG統計量
8.7 地理的加重法

第9章 Rとインターネット上のデータ
9.1 概要
9.2 データへの直接アクセス
9.3 RCurlを使う
9.4 APIを扱う
9.5 専用パッケージを使う
9.6 ウェブスクレイピング

第10章 エピローグ

演習問題の解答例

参考文献

付録A sfパッケージ
A.1 sfパッケージとは
A.2 sfパッケージのインストール
A.3 sfパッケージのクラス
A.4 sfパッケージのデータのサブセット操作
A.5 dplyrパッケージ
A.6 地物の型の変換
A.7 spパッケージとsfパッケージ間のデータ変換
A.8 データフレームへの変換
A.9 sfのデータの基礎的なプロット
A.10 sfデータの読み書き
A.11 sfのデータと座標参照系
A.12 座標参照系の変換
A.13 縮尺と方位記号
A.14 sfデータへのラベル付け
A.15 地図画像を背景にする
A.16 コロプレス図を描く
A.17 sfパッケージの空間データ操作

Chris Brunsdon[クリスブランズドン]
著・文・その他

Lex Comber[レックスコーマー]
著・文・その他

湯谷 啓明[ユタニ ヒロアキ]
翻訳

工藤 和奏[クドウ ワカナ]
翻訳

市川 太祐[イチカワ ダイスケ]
翻訳

目次

第1章 イントロダクション
第2章 データとプロット
第3章 空間データの操作
第4章 Rを用いたプログラミング
第5章 GISとしてRを利用する
第6章 Rによるポイントパターン解析
第7章 Rによる地理空間属性分析
第8章 局所的な空間分析
第9章 Rとインターネット上のデータ
第10章 エピローグ

著者等紹介

Brunsdon,Chris[BRUNSDON,CHRIS] [Brunsdon,Chris]
アイルランド国立大学地理情報学部教授。ダラム大学で数学を、ニューカッスル大学で医療統計学を専攻した後、複数の大学で教鞭をとり、前職ではリバプール大学で人文地理学の教授を務めた。彼の研究領域は健康、犯罪、環境についてのデータ分析であり、地理空間加重回帰分析等の空間データ分析手法の開発も進めている。また、分析手法をRのパッケージをはじめとしたソフトウェアの形で実装も行っている

Comber,Lex[COMBER,LEX] [Comber,Lex]
レスター大学地理情報科学部教授。ノッティンガム大学の植物学部を卒業後、マコーレー土地利用研究所(現在はハットン研究所)およびアバディーン大学で博士号を取得した。研究領域は空間データ分析全般であり、定量的な地理情報分析手法の開発も進めている。研究領域は社会学、環境学の両方にまたがっており、アクセシビリティ分析、土地被覆/土地利用のモニタリング、地理情報の不確実性を考慮したデータ分析といった内容を含んでいる

湯谷啓明[ユタニヒロアキ]
IT企業に勤務。ウェブAPIに関するものを中心に、様々なRパッケージを作成している

工藤和奏[クドウワカナ]
マーケティング企業にアナスリト職として勤務。主にID‐POSデータ/エリアデータを基にした分析設計・データマート構築に従事

市川太祐[イチカワダイスケ]
医師、医学博士。サスメド株式会社で医療データの分析に従事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。