出版社内容情報
日本ではここ30年余り,インターネットの登場,windows95のリリース,携帯電話のインターネット接続サービスの開始,ADSLや光ファイバー網の普及など,情報を取り巻く環境は大きく変化を遂げ,インターネットは主要インフラの一つとなっている。
本書は新しい社会である情報社会での情報の扱い方のテキストである。情報によってより豊かな人生を過ごせるように,情報とは何か,ネットとは何か,ブログやSNSとは何か,スモールワールドや情報のストックとフロー,ネットのビジネス構造を明らかにし,ネットに関連する法律(表現の自由から名誉棄損・肖像権の侵害)やネットトラブルの事例(金銭詐欺や炎上・ネットいじめなど),2013年から始まったネット選挙についても紹介する。その上で,炎上トラブルにならない予防・対応策や,適切な情報発信のあり方を解説する。
情報社会をデータや情報だけでなく,知識と知恵を使って乗り切ることができる学生や社会人を育てるための恰好の書となろう。
序章 ネットの炎上予防と対策のための情報倫理
・炎上について
・被害者にならないための,加害者にならないための情報倫理
・ネットの炎上予防と対策のための情報倫理
第1章 社会と情報についての基礎
1 情報とは
2 天気図にみる「情報」
3 近代と情報
4 現代と情報
5 情報革命? インターネットの登場
第2章 インターネット(技術編)
1 インターネットとは
2 www(world wide web)の提唱
3 インターネットの電子メール
4 まとめ
第3章 インターネット(ビジネス編)その1 接続ビジネス
1 ITビジネスとは
2 接続業,通信キャリアとISP
3 通信事業の大問題:ベストエフォートとインターネットの中立性問題
第4章 インターネット(ビジネス編)その2 コンテンツビジネス
1 コンテンツビジネスとは
2 ビジネスモデル
3 コンテンツサービス まとめ
第5章 法律と権利
1 憲法
2 権利に関する法律
3 そのほか関連する法律
4 国際的な概念・忘れられる権利と中立性問題
5 まとめ
第6章 ソーシャルネットワークサービス(SNS)
1 ソーシャルネットワークとは
2 個人のプロフィール公開
3 つながりとコミュニティ
4 SNSが起こした革命?
第7章 スモールワールドとスケールフリーネットワーク
1 スモールワールド
2 スケールフリーネットワーク
3 スモールワールドとスケールフリー
第8章 ブログ(blog)
1 ブログとは
2 CMSとASP
3 米国同時多発テロとブログ
4 日本におけるブログの普及
5 まとめ
第9章 ストックとフロー
1 ストックとフロー
2 2ちゃんねるとまとめサイト
3 ブログ
4 ストックとフローの使い分け
5 まとめ
第10章 ネットトラブル
1 インターネットのトラブルとは
2 金銭トラブル
3 管理トラブル
4 心身トラブル
第11章 ネットトラブル―コミュニケーションに関するトラブル
1 コミュニケーショントラブルとは
2 詐欺などへの誘導
3 誘い出し
4 不適切な情報発信
第12章 炎上の過程と炎上事例
1 炎上とは
2 不適切情報とは
3 まとめ
第13章 炎上の構造と収め方
1 噂の公式と炎上の公式
2 炎上予防
3 自らが炎上してしまったら
4 自分の組織の所属員が炎上トラブルに巻き込まれた場合
5 日頃のお付き合いを大切に
第14章 政治とインターネット(ネット選挙)
1 政治とインターネット
2 ネット選挙でできることとできないこと
3 ネット選挙の効果
4 ネット選挙をどう戦うべきか
5 まとめ
終章 まとめ
目次
ネットの炎上予防と対策のための情報倫理
社会と情報についての基礎
インターネット(技術編)
インターネット(ビジネス編)その1接続ビジネス
インターネット(ビジネス編)その2コンテンツビジネス
法律と権利
ソーシャルネットワークサービス(SNS)
スモールワールドとスケールフリーネットワーク
ブログ(blog)
ストックとフロー
ネットトラブル
ネットトラブル―コミュニケーションに関するトラブル
炎上の過程と炎上事例
炎上の構造と収め方
政治とインターネット(ネット選挙)
著者等紹介
田代光輝[タシロミツテル]
1995年慶應義塾大学環境情報学部卒業。2012年より現職。2013年慶應義塾大学SFC研究所研究員(訪問)。現在、多摩大学情報社会学研究所客員研究員。インターネットの安全利用やインターネットを使ったPR、選挙運動などが専門
服部哲[ハットリアキラ]
2004年名古屋大学大学院人間情報学研究科博士後期課程単位取得退学。同年神奈川工科大学情報学部助手。2007年神奈川工科大学情報学部情報メディア学科助手。2010年より現職。現在、神奈川工科大学情報学部情報メディア学科准教授、博士(学術)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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