内容説明
戦後の新しい道徳教育創生期において道徳教育の振興に力を尽くした先覚者の思想と実践を再検討し、戦後から現在に至るまでの道徳教育の問題点が何であったかを概観する。
目次
第1章 戦後の道徳教育を方向づけた人々(天野貞祐―戦後教育改革と道徳教育の振興;高山岩男―戦後道徳の危機と文化国家の理念 ほか)
第2章 日本道徳教育学会の設立と指導者たち(日本道徳教育学会設立の経緯と指導者たち―古川哲史と山田孝雄を中心として;山田孝雄―代表理事としての使命感とJ.ベンサム功利説の研究 ほか)
第3章 関西道徳教育研究会と指導者たち(平野武夫(1)―関西道徳教育研究会の設立とその影響
平野武夫(2)―新しい道徳教育の方法と価値葛藤論 ほか)
第4章 戦後道徳教育の推移と21世紀の課題(戦後の教育改革と道徳教育の空白;道徳教育の論争―特設「道徳」をめぐって ほか)